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頂き女子りりちゃん懲役13年求刑でも「政治資金頂き女子昭恵ちゃん」無罪放免の理不尽=今市太郎

「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告(25歳)は、恋愛感情を悪用して男性3名から総計1億5,500万円の現金をだまし取ったことと、その所得を無申告で4,000万を脱税した罪に問われていますが、先ごろ裁判で検察から懲役13年と罰金1,200万円を求刑されています。一方、この金額の2倍強の安倍晋三氏の政治資金3.4億円をまんまと非課税で相続した安倍昭恵夫人は何のおとがめもない状況で、この国の下級国民とは一線を画すまったく異質な存在であることに改めて驚かされてしまいます。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2024年3月16日号
の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

「頂き女子」に懲役13年と罰金1,200万円。一方、国会議員の裏金は…

「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告(25歳)は、恋愛感情を悪用して男性3名から総計1億5,500万円の現金をだまし取ったことと、その所得を無申告で4,000万を脱税した罪に問われていますが、先ごろ裁判で検察から懲役13年と罰金1,200万円を求刑されています。

もちろん求刑の段階ですから、刑が確定したときにどのくらいの重刑に課せられるのかはまだこれからということになります。

しかし、正直なところこんなに厳しい求刑がされるのかということを思うと、この金額の2倍強の安倍晋三氏の政治資金3.4億円をまんまと非課税で相続したかの安倍昭恵夫人が、この国の下級国民とは一線を画すまったく異質な存在であることに改めて驚かされてしまいます。

作為的にウソをついて「借金を返済しなければいけない」と男性3人から計1億5,500万円あまりをだまし取ることはもちろん大きな犯罪ですから、なんら弁護する余地もありません。

とはいえ、足元で大問題になっている国会議員の裏金問題と比較すると、1,200万円もの罰金の支払いを求刑されるのが当たり前の世界であるにもかかわらず、裏金は4,000万円以下なら脱税なのにまったく訴追されず、しかも故意の話なのは明白なのに政治資金収支報告書に適当に修正申告すれば無税でOKという今の検察方針…。

さらにそれを税務当局もまったく否定せず、税務調査すら行われないというのは、あまりにも理不尽。

渡邊真衣被告がかわいそうとまでは言いませんが、随分と不公平感の高い社会になっていることを痛感させられます。

安倍元首相の残した3.4憶円の政治資金には、案の定パーティ券収入も

安倍政権時には「私人」と閣議決定までされた存在で、当時から安倍氏の政治団体の後継者でもなんでもなかった昭恵夫人。

親族として政治団体の代表を引き継いでも、現行法下ではなんら税金はかからず、昭恵夫人はまんまとこの仕組みを利用して、合法的に3.4億円もの政治資金を相続することに成功したのは記憶に新しいところです。

しかし安倍派では、パーティー券の販売ノルマを超えて集めたカネを議員側にキックバックし、しかも政治資金収支報告書に記載していなかったことが足元で大問題になっています。

ということは、そもそもこのカネも裏金なのでは?と疑われてもまったくおかしくはありません。

安倍氏は生前、このやり方に大きな問題があるため、とにかくやめることを指示した……などという都合のいい話も聞こえてきますが、だからと言ってこの金に裏金が含まれていないとは誰も言えないものがあります。

Next: 社会は理不尽…。政治資金にやっぱり含まれていたパーティー券のお金

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