景気後退の影響:マグニフィセント7の底力
景気後退の時は一般的に企業の投資意欲は減退しますが、今回の状況は単純ではありません。Google、Microsoft、Amazon、Metaといったいわゆる”マグニフィセント7”は、景気が悪化しても簡単に赤字に転落するような企業体質ではありません。強固な収益基盤を持ち、潤沢な資金力を持っているため、他社に先駆けてAI分野での覇権を確立しようと、むしろ積極的に投資を行う可能性があります。
また、AIを活用することで人件費を削減し、経営効率を高める動きも加速すると考えられ、AI投資の追い風となる可能性もあります。
まとめ:フジクラのポテンシャルと投資判断
現時点でのフジクラのPERは決して割高ではなく、独自の技術力とAIデータセンター需要の拡大という背景を考慮すれば、中長期的な成長のポテンシャルは依然として高いと考えられます。
Microsoftの投資計画縮小は一時的な懸念材料ではありますが、他の大手IT企業の積極的な投資姿勢や、AI技術の進化による新たな需要創出の可能性もあります。
もちろん、株価の変動が激しい業界なので、慎重に見極めながら判断を行う必要はあります。
※上記は企業業績等一般的な情報提供を目的とするものであり、金融商品への投資や金融サービスの購入を勧誘するものではありません。上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。内容には正確性を期しておりますが、それを保証するものではありませんので、取り扱いには十分留意してください。
『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2025年4月17日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。