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“ポンド戦士”の異名で知られる人気トレーダー・もちぽよさん。かつては雰囲気だけのトレードで資金を失ったもちぽよさんが、本気で学び始めたきっかけは“徹底した検証”でした。マルチタイムフレーム分析の重要性に気づいてからは、安定して勝てるようになったと語ります。
本記事では、初心者が最短ルートで成果を出すために必要なこととは何か――もちぽよさんのリアルな経験から、そのヒントを紐解いていきます。
聞き手:鹿内武蔵/本文:上岸誠太郎
もちぽよ氏プロフィール
トレーダー歴12年の実力派・兼業トレーダー。神奈川県在住。19歳から5万円を元手にFXを始めるが、何度も資金を溶かす典型的な負け方をしていた。23歳の時、投資教育の学校を運営するベンチャー企業で働き始めてから、プロのトレーダーと交流をするようになる。以降、チャートを1日最低5時間以上見てトレードの検証と猛練習をする日々を送る。 【著書】鬼速FX 時給21万円の「神・短期トレード」(KADOKAWA)
ノリで始めたFXで即退場。そこから学びが始まった
―FXを始めたきっかけについて教えてください。投資の世界に足を踏み入れたのはいつ頃ですか?
かなり前のことで記憶があやふやなんですが、投資を始めたのは2011年頃だったと思います。FXを知ったのはテレビ番組がきっかけで、株とFXのトレーダーが紹介されていたんです。どちらでも良かったんですが、なんとなくFXの方が面白そうに見えて、当時副業を探していたこともあり「これだ!」と。完全にノリですね(笑)。
―その頃はどのように学習を進めていたのですか?
始めた当初は、勉強は全くしていませんでした。いきなりリアル口座で取引して、テクニカル分析の知識もゼロ。チャートの設定も初期のままで、移動平均線が3本並んでいるだけの画面を、雰囲気だけで見ていた感じです。「上がりそう」「下がりそう」っていう感覚だけでエントリーしていました。
最初に入金したのは5万円だったんですが、すぐに溶かしてしまいました。そこでようやく「これはノリじゃ勝てない」と痛感して、ちゃんと勉強を始めたんです。初心者向けの本やネットで販売されていた商材を買い込んで、基礎から学び直しました。
―専業トレーダーでも、最初は失敗の連続ですよね。特につらかった出来事はありますか?
一番きつかったのは、2015年のスイスフランショックですね。ユーロスイスフランの急落が有名ですが、それ以外の通貨ペアもボラティリティが異常に高くなっていて…。その相場を見て、「一気に損失を取り戻そう!」というリベンジ魂が湧いてしまったんです。結果は当然、損失がさらに増えるばかり。まさに典型的なリベンジトレードですね。今でこそ笑えますけど、当時はかなりメンタルにきました。金額の損失より、自分の未熟さが悔しかったです。
地道な検証がすべてを変えた。勝てる手法は“楽しさ”から
―現在はトレード本の出版もされるほどの実力者となったもちぽよさんですが、成績が上向いたきっかけは何だったのでしょう?
いろいろ要因はありますが、一番大きかったのは「検証ってめっちゃ大事だな」と気づけたことです。気になる手法を見つけたら、まずは過去チャートに遡ってエントリーポイントをチェックして、「このパターンは勝った、これは負けた」とひたすら分類して記録していきました。
正直、検証って地味で疲れる作業じゃないですか。でも当時はめちゃくちゃ楽しくて。「これ本当にこの通りにやっていったら、お金がどんどん増えてくんじゃないか?」ってワクワクしてました(笑)。
検証を続けるうちに、「この形のチャートの後はこう動きやすい」っていうパターンが見えてきたり、マルチタイムフレーム(複数時間足)の重要性にも気づけたりして。これが大きかったですね。
―複数の時間足のチャートを組み合わせて分析する方法ですね。
はい、たとえば1時間足を確認したあとに15分足で細かい動きを見たり、5分足で何か動きがあれば4時間足まで引いてみたり。長期から短期、短期から長期へと視点を行き来させることで、新しい発見がどんどんありました。とはいえ、当時は「マルチタイムフレーム分析」なんて言葉も知らなかったんですけどね(笑)。
過去チャートの検証を一通り終えたら、次はデモ口座を使ってリアルタイムでフォワードテストをやりました。そしたら、驚くほど検証通りか、それ以上に成績が良かったんです。そこで手応えを感じて、リアルトレードに移行しました。
―バックテストからフォワードテスト、そしてリアルへ。段階を踏んだのがよかったのですね。
間違いないです。本気で勝てるようになりたいなら、検証は絶対に避けて通れません。もしFXを始めたばかりの自分に声をかけられるなら、「その場のノリでトレードするの、今すぐやめろ!」って言いたいですね(笑)。
FXから株へ?資産運用スタイルの変化と思い描く将来像
―今はチャート分析が中心とのことですが、ニュースなどの情報はチェックされていますか?
FXに関しては、ほとんどファンダメンタルズを見ません。私にとってはチャート以外の情報は全部ノイズになってしまうので、あえて見ないようにしています。ただ、最近始めた株取引については、毎日いろいろ調べています。
―株も始められたんですね。今後はFXよりも株メインの運用を考えているのでしょうか?
そうなんです。資金がある程度大きくなってきたので、「放置しておける株の方が向いてるのかも」と思い始めました。将来的には配当金を狙った運用を目指したいですね。そのために、今は情報収集も力を入れてやっています。
FXだと、ポジションを持っている間は気が散ったり、夜しっかり寝られなかったりすることがあって…。やっぱり精神的に負担が大きいじゃないですか。ずっとFXを続けていくのは、メンタル的にはなかなかきついですね。
―では、今の1日の過ごし方を教えてください。トレード中心の生活ですか?
あまり外出せず、家でのんびり過ごすことが多いです。朝起きたらまずスマホでチャートをざっと確認するくらいで、基本的にはチャートに張りつくスタイルではありません。あらかじめ設定した価格や指標にアラートを仕込んでおいて、鳴ったらチャートを見るって感じです。
「この時間に集中してトレードする」といったルーティンはなくて、早朝に入ることもあれば、ロンドン時間に短期トレードをすることもあります。相場次第ですね。エントリーチャンスがなければ、1日トレードしないことも普通にあります。
魔法の手法は存在しない。勝ちたいなら「王道」を信じろ
―もちぽよさんのような生活を目指す読者に、これだけは学んでほしいという勉強法はありますか?
すごくベーシックなんですが、「ダウ理論」と「グランビルの法則」をしっかり学ぶのが一番おすすめです。あと、それを数年分のチャートで自分の目で検証すること。できればデモトレードも交えて。
つい「聖杯」みたいな必勝手法を求めたくなる気持ち、すごく分かるんです。でも、そんなものは存在しません。探し続けているうちは、逆に成功が遠ざかってしまう気がします。最短で結果を出したいなら、まずは「王道」を極めるのが一番の近道です。
―初心者向けに、おすすめの書籍があれば教えてください。
一番おすすめしたいのは…私の本です(笑)。冗談はさておき、私が学習していた頃に読んで良かったのは、日本実業出版社の『テクニカル指標の読み方・使い方』と『ケイ線・チャートの読み方・使い方』です。FX専門ではないですが、基礎を学ぶにはすごく役立ちました。
―最後に、読者の方に向けてメッセージをお願いします。
これからFXを始める方や、なかなか勝てずに悩んでいる方など、いろんな方がこの記事を読んでくださっていると思います。少しでも私の経験や学びがヒントになればうれしいです。書籍のほかに、私の手法やインジケーターも販売しているので、気になる方はチェックしてみてください。トレードに関する情報はX(旧Twitter)でも発信しているので、ぜひフォローしてもらえたら嬉しいです。
(『外国為替』vol.1より)
もちぽよさんのFX取引アイデア
ZigZag
高値を頂点、安値を底として自動的に線で結んでくれるインジケーター。相場の上げ下げを視覚化するときに用います。
EMA
指数平滑移動平均線のことで、期間の異なる3本の線が縦に並ぶとトレンドの勢いが強く、絡み合うとレンジ相場であることが多いです。
MACD
代表的なオシレーター系インジケーターで、トレンドの変化を敏感に反映してくれます。これ単体でトレードをすることはなく、ダイバージェンスを見るために使います。
ヒドゥンダイバージェンス
ダイバージェンスとは、ローソク足とオシレーター系の逆行現象のこと。ヒドゥンダイバージェンスとは、ローソク足がトレンド継続の形を示しているのに、オシレーターが一時的にトレンド終了の形になる続伸・続落のパターンのことです。
基本的な順張りトレードの流れ
- ZigZagとEMAを見てトレンドの発生を探す
- 上昇時なら安値切り上げ、下降時なら高値切り下げの場面でMACDがヒドゥンダイバージェンスかをチェック
今回ご紹介したもちぽよさんのトレードアイデアは、王道中の王道であるトレンドフォロー。ベースにあるのはグランビルの法則とダウ理論という、伝統的なテクニカル分析です。
まずZigZagとEMAで、相場に方向感が出ているタイミングを狙います。方向感があれば、押し目(上昇中の一時的な下降)や戻り(下降中の一時的な上昇)でポジションを持ちますが、このときに基準になるのがヒドゥンダイバージェンス。
上昇時なら、ローソク足が安値を切り上げていて、ダウ理論的に上昇の形状であるのに、MACDが一時的に下落している場合は、まだ上昇の余地があると判断して押し目買いを検討します。なお通貨ペアは、ポンド円をよく取引するそうです。
外国為替編集部が推せる「ZigZag」が使えるFX口座3選
今回ご紹介したトレード手法で使うインジケーター。EMAとMACDはほぼすべてのFX会社のチャートツールに搭載されていますが、ZigZagを搭載しているところは限られてきます。
ここでは取引ルールが好条件で、チャート分析がしやすく、ZigZagが利用できるFX会社を3社ご紹介します。取引ルールの詳細は公式サイトで最新のものをご確認ください。
FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン) |
プロも利用する2つのチャートツールを提供!
FXTFでは2つのFX取引口座があり、FXTF GX口座ではTradingViewを、FXTF MT4口座ではMT4を利用可能。どちらもFX業界では有名なチャートツールです! ■公式サイトで詳細をチェック → ゴールデンウェイ・ジャパン |
みんなのFX(トレイダーズ証券) |
TradingViewでトレード環境を再現可能!
TradingViewチャートが使えるので、PC・スマホどちらの取引ツールでもトレードアイデアを再現できます! ■公式サイトで詳細をチェック → みんなのFX |
LION FX(ヒロセ通商) |
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