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フォーカス Research Memo(4):高収益案件の拡大とプロジェクト管理強化により足元業績は大幅増益

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■フォーカスシステムズ<4662>の業績動向

1. 2026年3月期第3四半期の業績概要
2026年3月期第3四半期累計の業績は、売上高26,418百万円(前年同期比8.9%増)、営業利益2,447百万円(同56.6%増)、経常利益2,455百万円(同55.5%増)、四半期純利益1,733百万円(同61.1%増)と、増収に加えて各利益が大幅増益となった。売上総利益は4,028百万円(同31.9%増)で、売上総利益率は15.2%(前年同期は12.6%)へ改善した。高収益案件の増加、プロジェクト管理の徹底、価格交渉と価格転嫁の進展が、利益成長を押し上げた。なお、セグメント別業績は以下のとおりである。

(1) 公共関連
官公庁及び地方自治体を最終ユーザーとする社会インフラ基盤に関わるシステムの設計・製造、稼働後の運用・保守を担うセグメントである。売上高は7,968百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は1,305百万円(同8.1%増)となった。社会保障・医療関連・自動車関連等の大規模プロジェクトが計画どおり推移したほか、マイナンバー関連システムのサービス系開発が利益に貢献した。案件の安定運営に加え、単価交渉の進展が増益を下支えした。

(2) エンタープライズ
法人企業向けに、基幹業務システム・Webシステム開発、ネットワーク・インフラの設計・構築、RPAソリューションとそれに付随する運用・保守、ICTコンサルティングを提供するセグメントである。売上高は8,180百万円(前年同期比24.5%増)、セグメント利益は1,254百万円(同77.2%増)と増収増益が際立った。主力製品(intra-mart、Bizインテグラル)に加え、SFA(セールスフォースオートメーション)やBI(ビジネスインテリジェンス)等の案件が利益に大きく貢献し、インフラ案件も堅調に伸長した。ERP事業が好調を維持し、ワンストップソリューションとターゲティングが奏功した。

(3) 広域ソリューション
東京・名古屋・大阪地域を中心に、通信制御・組込みシステム開発、民間企業・行政機関向けシステム開発、AIソリューションとそれに付随する運用・保守、ICTコンサルティングを担うセグメントである。売上高は4,349百万円(前年同期比6.6%増)、セグメント利益は604百万円(同38.6%増)となった。入札等が奏功し新規案件の一次請け開発比率が向上したことに加え、既存顧客・既存案件を起点に追加案件を獲得して利益を積み増した。利益率の高い案件へのシフトと価格転嫁の進展により、増収以上に利益が伸長した。

(4) イノベーション
インフラ基盤設計・構築、メインフレーム構築、システム開発、付随する運用・保守に加え、自社製品の製造やIoTソリューション提供を行うセグメントである。売上高は5,920百万円(前年同期比2.7%減)と減収となった一方、セグメント利益は853百万円(同22.2%増)と増益を確保した。インフラが堅調に推移し、地理情報システム(GIS)開発等が利益を創出したほか、自社製品(セキュリティ・IoT)は横ばいながら、製品ラインナップ拡張や販路開拓が進展した。利益率重視の運営の下、一次請け開発案件の増進などにより収益性を高めた。

2. 財務状況
2026年3月期第3四半期末の財政状態は、資産合計が22,824百万円となり、2025年3月期末比1,931百万円増加した。資産の増加は、投資有価証券が1,126百万円増加したことに加え、現金及び預金が761百万円増加したことが主因である。これにより、流動資産は14,318百万円(同733百万円増)、固定資産は8,505百万円(同1,197百万円増)へ拡大した。負債は7,585百万円となり、2025年3月期末比739百万円増加した。増加要因は、繰延税金負債が355百万円増加したこと、流動負債のその他に含まれる預り金が255百万円増加したこと、未払法人税等が207百万円増加したことが中心である。純資産は15,239百万円となり、2025年3月期末比1,191百万円増加した。増加要因として、利益剰余金が1,007百万円増加したことに加え、その他有価証券評価差額金が777百万円増加したことが挙げられる。一方で、自己株式の取得により604百万円減少しており、株主還元と財務の積み上げが同時に進んだ構図である。結果として自己資本比率は66.8%と、2025年3月期末の67.2%から0.4ポイント低下したものの、引き続き高水準の財務健全性を維持している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)

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