全米供給管理協会(ISM)が発表した3月ISM製造業景況指数は52.7と、2月52.4から低下予想に反し上昇し、22年8月来で最高となった。3カ月連続で活動の拡大圏となる50超えを維持した。3カ月連続の50超えは22年来で初めて。生産の伸びが指数を押し上げた。生産は55.1と2月53.5から上昇。5カ月連続で50を上回った。
重要項目となる新規受注は53.5と、2月55.8から低下し、予想も下回った。ただ、50を3カ月連続で上回り活動拡大域を維持。雇用も48.7と、2月48.8から予想外に低下。23年10月以降30カ月連続で50を割り込んだままで、労働市場の減速が警戒される。
イラン戦争により支払い価格は78.3と、2月70.5から予想以上に上昇し22年6月来で最高。過去2カ月間で価格は19.3ポイントの上昇と、ほぼ10年ぶり最大となった。新規輸出受注は49.9と再び50を割り込み活動縮小圏に落ち込んだ。
指数の上昇にもかかわらず、回答者の64%が悲観的だったと、統計をとったISM製造業ビジネス調査委員会の委員が語った。悲観的になる理由として40%が中東情勢、20%が関税を挙げた。企業の不透明感が強く、雇用に消極的な姿勢も明らかになった。結果でスタグフレーションの状況が明らかになりつつある。
◇3月ISM製造業景況指数:52.7(2月52.4)
新規受注:53.5(予想54.5、2月55.8)
支払い価格:78.3(予想74.0、2月70.5)
雇用:48.7(予想49.0、2月48.8)
生産:55.1(2月53.5)
新規輸出受注:49.9(50.3)
輸入:52.6(54.9)
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