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メタリアル:上方修正で利益8割増を発表、新年度は本格的な売上再成長にも期待

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メタリアル<6182>は4月7日の取引終了後、2026年2月期の業績について、利益面で事前予想を上振れての着地予想を発表した。売上高の伸び悩み、利益の低下傾向が続いてきたが、過去最高の売上高と利益の反転増加基調が鮮明化している。

売上高については、事前予想4,500百万円をやや下回る4,487百万円での着地予想となる。主にAI事業における新規事業であるAI関連の受託開発案件の受注が計画を上回って推移した一方、連結子会社STUDIO55の売上計画未達を主な要因としている。営業利益は事前予想130百万円を上回る214百万円となる見込み。前期より着手した構造改革に伴う販管費削減および不採算商品・部門の整理が進展したことに加え、AI事業およびHT事業における利益改善およびメタバース事業における赤字幅圧縮が寄与した。2026年2月通期の業績は、売上高で前期比9.9%増、営業利益で同82.9%増となる見通し。なお、売上高は2023年2月期実績の4,292百万円を上回り過去最高売上を更新する見込み。

2025年2月期の業績低迷の原因として、忖度・社内政治・減点主義の蔓延、失敗を許さない 硬直的な組織体質、戦略なき「丸投げ」と「無駄な作業」が挙げられていた。構造改革で復活させた4つの価値基準である、【戦略】何を捨てるかを決め、リソースを集中すること、【行動】スピードを優先し、失敗を恐れず挑戦すること、【コミュニケーション】業務目的遂行のためにストレートな表現を是とすること、【人事】客観的評価と適材適所を徹底することにより、同社の組織文化を修復し、本来の強みを取り戻すことに成功しつつある。

2024年12月には元Google三好真氏のCSO就任、2025年4月には元P&G五輪マーケティング統括ディレクター秋山史門氏のCMO就任、2025年8月には元ソフトバンク社長室・RIZAPグループ取締役の鎌谷賢之氏のCFO就任、2026年3月にはKPMG・デロイトトーマツ・PwCなどでM&A業務を歴任した渡辺敬次氏の執行役員CIO(現CIOの高野幸子氏との2名体制による共同CIO)など新たなCXO体制が発表され、2025年2月期の最終四半期から着手した構造改革(破壊と創造)の基礎土台である「組織文化の修復」が完了、リストラによる販管費削減も完了し、売上成長が開花前の状況という段階にある。

今後は、成長再加速に向けた先行投資の効果が徐々に進む見込みであり、本格的な売上再成長が期待される局面となる。コストコントロールにプラスして、売上高の力強い成長が加われば、さらなる大幅な増収増益が見込まれることになる。

短中期戦略では、成長可能性の高い4つの戦略領域を掲げている。(1)人手修正の要らない翻訳AIについては、2025年12月4日に子会社ロゼッタにて新ビジョンが発表されて以降、開発ペースが加速している。(2)製薬特化垂直統合エージェントAIについては後述の通り、特化型AI(製薬文書作成)の競争優位性を強みに順調に受注拡大中だ。(3)建築特化垂直統合エージェントAIでは、関連会社の四半期黒字化達成と、メタリアルグループとのシナジーで本格成長段階に入る。(4)事業創出全自動AIでは、事業創出の完全自動化に向けた開発を着実に進める。(1)については最も短期で数値が明確化する領域であり、(4)については前例のない大きなチャレンジとなるが達成できたら同社のステージが大きく変わる。

同社ではAIとメタバース事業とM&Aでの成長により、2028年2月期の売上高で13,400百万円を目指している。10年以上の長期スパンであると、売上100,000百万円以上が目標となる。M&Aも多用されるであろうことで、利益は読み難いものの、実力値として最低限確保できるであろう営業利益率10%を2028年2月期で達成し、これも最低限の数値となるであろう上場企業の平均PER15倍が付いたとした場合、時価総額は120億円を上回る(現在52億円)。

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