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ラキール Research Memo(7):2026年12月期は、ライセンスの回復などにより増収・大幅増益を見込む

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■ラキール<4074>の業績動向

4. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期業績予想について、同社は売上高8,000百万円(前期比3.5%増)、営業利益600百万円(同34.7%増)、経常利益594百万円(同34.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益390百万円(同35.8%増)を見込んでいる。同社は、2025年12月期下期の減速から中長期的な成長軌道へ回帰するため、基盤構築を優先する「仕込みの年」と位置付けた。そのため、研究開発や製品開発、人材育成の面でより積極的にAIへの投資を実施、特に同社が強みとするHR領域のAIエージェント化とシステム開発領域のAIプラットフォーム適用を最重要戦略として推進する。

日本経済は、物価上昇や金融政策の影響など景気への懸念材料はあるものの、DX市場の拡大は顕著で企業のIT投資は一層加速するものと見込まれる。こうした環境下、同社は製品サービスなどプロダクトサービスを中心に事業を展開するとともにAIへの投資や営業を一層強化し、ユーザー企業のビジネス価値を最大化する方針だ。加えてLaKeel AI Platformなどの投入やLaKeel APPSのAIエージェント化加速をテコに、2025年12月期下期の減速もあるのでやや保守的な想定とはなったが、プロダクトサービスのライセンス販売とコンサルティングサービスは回復を見込んでいる。一方、プロフェッショナルサービスのフロービジネスレベニューは引き続き2ケタ増を計画している。この結果、売上高は増収を予想、AIや人材など先行投資を計画しているものの、ライセンス販売の回復及び全般的な費用抑制により営業利益は大幅増益見込みとなった。

積極投資を継続しAIニーズを取り込む

5. 成長戦略
成長戦略については、中期的にLaKeel製品のラインナップを拡充することでユーザー企業数を拡大、特に高い収益性が期待できるLaKeel製品のライセンスとサブスクリプションに注力する計画は変わらないものの、戦略をアップデートしている。主力製品へのAIエージェントの標準搭載やAIエンジニアによるサポートなどAIへの積極投資を継続してユーザー企業のAIニーズを取り込み、次なる成長ステージへのステップアップを図る。

サービス別では、製品サービスで、LaKeel AI Platformなどラインナップの拡充に加え、LaKeel HRを中心にAIエージェントを搭載して利便性を向上し、ユーザー顧客数を拡大するとともに高い収益性を実現する。特にHR領域において、AIエージェント化により機能提供だけでなく業務支援も可能とする体制を整える。コンサルティングサービスでは、DXコンサルティングとデータアナリティクスによるハイブリッドなサービスの提供を継続するが、AIエージェントの搭載によりAIエンジニアに対する需要が拡大する見込みのため、高度な技術力を背景に高い成長性を狙う。プロフェッショナルサービスでは、既に安定したリカーリングレベニューがあることから安定性と継続性を重視するが、既存のユーザーをプロダクトサービスへ誘導するクロスセルを強化する。

長期的には、ユーザー企業のさらなるDX推進・AX推進に向け、アップセルとクロスセルを強化しユーザー企業のLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を最大化する考えだ。このように収益性・成長性・安定性の高いサービスを基盤としたビジネスモデルを背景に成長を持続することで、部品の組み合わせという独自のアプリケーション部品産業を創出し、LaKeelエコノミーを構築する狙いである。なお、成長を継続するDX市場のなかで、同社によればターゲットとなる市場は7,600億円を超えると想定されており、成長余力は大きいと言える。成長の延長線上には東証プライム市場への移行も視野に入ってきそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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