2026年5月12日に発表された、株式会社ハークスレイ2026年3月期決算説明の内容を書き起こしでお伝えします。
2026年3月期 決算ハイライト

青木達也氏:みなさま、こんにちは。株式会社ハークスレイ代表取締役会長兼社長の青木です。本日は、当社グループ2026年3月期連結決算、2027年3月期業績予想についてご説明します。
2026年3月期は、売上高524億円、EBITDA51億円、営業利益30億円、経常利益30億円、当期純利益14億円と各指標とも前年同期比増となり、売上高、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)、営業利益、経常利益いずれも過去最高額を更新することができました。
成長ドライバーである物流・食品加工事業の当第4四半期(1月から3月)期間における営業利益は、過去最高額を更新(対前年同四半期49.5パーセント増)し、着実に成長軌道を描いています。
中食事業は、前期営業損失7,200万円から黒字転換(営業利益3億2,000万円)となりました。KPIであるEBITDAは、2028年3月期を最終年度とする中期経営目標数値56億円達成に向け想定内で推移しています。
店舗アセット&ソリューション事業における不動産売却は2件となります。
2026年3月期 連結業績

本年2月10日発表の業績予想値より、売上高、各段階利益とも、上振れ着地しました。業績予想より上振れた要因は、不動産売却に伴う売上高および売却益他が主因となります。
売上高・営業利益の増減要因

売上高、営業利益のウォーターフォールチャートです。
セグメント経営成績

セグメントの経営成績です。中食事業は、売上高は減収となりましたが6四半期連続黒字となり、インフレ耐性が強まっています。
店舗アセット&ソリューション事業は、不動産売却2件となっています。管理テナント数の増加も相まって利益も堅調に推移しました。
物流・食品加工事業は、食品加工部門(ホソヤコーポレーション)の連結取り込み(当期は1年間、前年は3ヶ月)により売上高は増収となり、のれん償却費負担も増加し減益となりましたが、EBITDAは32.5パーセント増となっています。
セグメント情報(中食事業)

「大阪・関西万博」の大阪ヘルスケアパビリオンへ出展、メディア露出が大幅増加するとともに、グループ会社とのコラボレーションであるホソヤコーポレーションと力を合わせた「\贅沢/シュウマイ弁当」の全国販売をしました。
また、米価高騰対策商品の開発販売を行うなど、6四半期連続黒字と前年営業損失7,200万円から営業利益3億2,000万円に黒字転換しました。
セグメント情報(店舗アセット&ソリューション事業)

店舗アセット&ソリューション事業は、稼働店舗数増加によりストック収入増と不動産2棟を売却し売上高は前期比17.6パーセント増の143億円、営業利益は前期比28.4パーセント増の22億円となりました。
セグメント情報(物流・食品加工事業)

物流・食品加工事業は、2024年12月にグループ化したホソヤコーポレーションの連結影響により、売上高は前期比31.3パーセント増の237億円、営業利益はのれん償却費の増加により前期比5.9パーセント減の8億円となりました。
2026年3月31日付けで、人工光型植物工場における野菜生産および販売を行うJリーフを連結子会社化しています。
菓子製造部門では、谷貝食品の新商品「ほしいもピールフレーク」、稲葉ピーナツの内容量を増やした大袋タイプの投入などを行いました。
また、食品加工部門は、ほっかほっか亭とホソヤコーポレーションによる「\贅沢/シュウマイ弁当」の全国販売を行い、グループ連携の商品開発、販売などグループシナジーも着実に成果が出始めています。
2027年3月期通期業績予想及び配当予想

2027年3月期の連結業績予想については、地政学リスクの継続、為替の変動、原材料価格やエネルギー価格の高止まりに加え、インフレ圧力による消費者の節約志向も継続されるなど、懸念材料が多く、下振れリスクも考慮した予想値となります。また不動産売却については、予想値に含めています。
2027年3月期の売上高は前年同期比5.9パーセント増の555億円、営業利益は前年同期比8.4パーセント減の28億円、経常利益は13.4パーセント減の26億円、親会社株主に帰属する当期純利益は6.6パーセント増の16億円と予想しています。
当期純利益は、26年3月期に一過性の法人税等を計上しましたが、27年3月期はなくなること、また特別損失はないものと予想していますので、当期純利益については前期より6.6パーセント増の増益となります。
年間配当金は2円増配の30円を予定しています。2023年3月期より5年連続増配となります。
ありたい姿(長期ビジョン)

長期ビジョンです。食料の生産、加工、物流および消費に関わる一連の活動をプロデュースする企業グループ(食のインテグレーション企業)を長期ビジョンとして掲げています。
より付加価値の高い上流に事業シフトし、サプライチェーン全体で利益を創出・負けない経営の構築を目指していきます。
食の領域において、収入源の分散によるリスク軽減と収益の安定化を図り、新たなシナジーと成長機会を創出するため、異なる業種の複数の事業を傘下に持ち、事業を組み替えながら多角的に経営を行う、複合経営(コングロマリット経営)にて持続的に成長を図り、株主価値の最大化を目指していきます。
目指すべき姿(ハークスレイグループエコシステム)

コングロマリット経営の多様な事業を持つ強みを最大限に生かし、また各グループ会社の経営基盤を相互に共有活用し、イノベーションを起こし全体として大きな価値を生み出すハークスレイグループのエコシステムです。
価値創造に向けての歩み

価値創造に向けての創業時からの売上高の推移と、2024年からのセグメント別売上高の推移です。
2028年3月期中期経営計画終了時に、売上高構成比として中食事業は25パーセント、店舗アセット&ソリューション事業は32パーセント、物流・食品加工事業は43パーセントを目標値として事業ポートフォリオの変革に取り組んでいます。
M&Aの実行(トラックレコード)

当社はM&Aを事業ポートフォリオの変革のための戦術として掲げており、M&Aで成長してきたグループです。
中期経営目標・基本方針

中期経営目標・基本方針です。中期経営目標(2028年3月期最終年度)では、「成長投資による事業領域(ポートフォリオ)を拡大することで、『事業の成長』と『収益拡大』により企業価値を高め持続的成長を目指す。」という基本方針のもと、「物流・食品加工事業」を中心に積極投資することで、経営基盤の強化(足場固め)による利益拡大をテーマに2028年3月期末にROE8.3パーセント、売上720億円、EBITDA56億円、当期純利益25億円、1株当たり当期純利益(EPS)134.5円という経営目標を立てました。より稼ぐ力をつけ、収益力を向上させ中期経営目標の達成に向けて取り組んでいきます。
中期経営目標(セグメント別)

セグメント別の中期経営目標です。成長投資により、物流・食品加工事業の売上構成割合の拡大を目指します。
中食事業は、グループ内シナジー、業務提携などや、Z世代向け新メニュー開発による顧客開拓などで収益力の改善をテーマに取り組んでいきます。
店舗アセット&ソリューション事業は、ストック収入の拡大、店舗運営の多面的ソリューションの提案、サービス業における人材不足に対応した人材支援サービスなどで、収益基盤を維持・拡大していきます。
物流・食品加工事業は、重点成長・戦略的育成事業として将来の成長ドライバーとして、既存事業の安定的成長にM&A等による成長を合わせ取り組んでいきます。
中期経営目標(財務戦略)

株主還元については、1株当たり当期純利益(EPS)の伸長に合わせ、現金配当については、前年を下回らない増配を目指していきます。
2022年3月期から2028年3月期中期経営計画で掲げている年35円配当と、予想値になりますが、連続増配となります。
自己株式の取得については、資本水準や株式市場環境およびROE、EPSの伸長等への効果を総合的に勘案し機動的に実施する方針です。現時点では自己株式取得の計画はありません。
ご説明は以上となります。本日はありがとうございました。私たちは、常にみなさまの信頼に応えるために努力し続けます。引き続きご支援とご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。
