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橋本総業HD Research Memo(4):快適な暮らしを実現するため3つのベストを追求(1)

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■橋本総業ホールディングス<7570>の中期計画

1. 企業理念
同社は、「設備商品の流通とサービスを通じて、快適な暮らしを実現する」というミッションのもと、「『3つのベストの追求』で、7つのステークホルダーに貢献する」というビジョンを掲げ、社会に貢献していくことを目指している。具体的には、商品を直接手にする施主や工事店といったステークホルダーには、「設備のベストコーディネーター」として会員専用Webサイト「OPS」やWebカタログ「e設備ネット」を通じて最適な商品を提案している。また、仕入先や販売先とは、「流通としてベストパートナー」として購買代理機能や販売代理機能を発揮することで共存共栄を図っている。株主に対しては1株当たり当期純利益を拡大して株価や配当を充実し、社員に対しては待遇や職場環境の拡充、社会に対しては環境課題などに取り組むことで、社会に役立つ「会社としてベストカンパニー」を目指している。

中期計画が着実に進捗。M&Aも進めることで、中期目標の多くを前倒しで達成する意向

2. 中期計画「HAT Vision 2027」
同社は企業理念やビジョンに基づき、2024年3月期に中期計画「HAT Vision 2027」を策定した。さらなる成長へ向け、事業活動を積極的に展開することでグループ全体として「きわだつ中堅企業」となり、快適生活創造企業へと進化することを目指している。そのため、従来のトップダウンから、従業員個々が自立し一人ひとりが自ら決定し行動するボトムアップ型SELFアクション企業へと変革する方針だ。これによりチャレンジ10(売上・粗利・利益いずれも10%増、経費IT活用で横ばい目指す)を実現し、2028年3月期に売上高2,000億円、経常利益率3.5%(経常利益70億円)、ROE12%、ROA6%、自己資本比率50%、配当性向30%、DOE(株主資本配当率)3.5%、定期昇給を除く給与改善10億円規模を達成する方針である。

中期計画を実現するため、「設備卸No.1」「グループ力強化」「きわだつ会社」をテーマに掲げている。「設備卸No.1」では、出店によって、既にNo.1の東日本以外の中日本と西日本でのシェア向上もねらう。「グループ力強化」では、工務店を含めた四位一体・ワンチームの考え方を浸透させる。そのうえで、合計年商1兆円を超えるみらいグループを中心に、信頼感や信用をより一層磨いて強化する。「きわだつ会社」では、企業としての裾野を広げるとともに、様々な商品・サービスで日本一や日本初を追求して頂点をさらに上へと高くする。このための基本戦略として、リフォーム市場への貢献や物流の高度化、商品・サービスの高付加価値化、生産性向上などに取り組みつつ、成長戦略の「3つのフル」、ネットワーク戦略である「みらい会活動」、生産性向上に向けた「進化活動」を推進する方針である。加えて、SDGs活動をベースとする同社独自のH-SDG活動も推進する。

足元の進捗としては、ボトムアップ型SELFアクション企業については、支社制の導入などにより自立を進めているがまだ不十分な状況のようだ。物流については、メーカー配送代行、新倉庫の設置など新たな仕組みを導入しつつある。材工一貫化に向けては、プレ加工や施工といったサービスの導入を急速に進めている。生産性向上については、作業効率向上へのAIの活用が大きな課題となるが、売上ベースでは徐々に進んでいるようだ。このようにある程度着実に中期計画が進捗していることに加え、足元で活発化しているM&Aや提携によって、売上高2,000億円など中期目標の多くを2027年3月期中に前倒しで達成する意向である。なお、検討している大手卸との経営統合が進展すれば、その段階で新たな中期計画の策定に入る可能性がある。以下で、中期計画の基本戦略について説明する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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