■株主還元策
矢作建設工業<1870>は、経営基盤の強化と企業価値向上に向けて、株主資本の充実に努めるとともに、継続的かつ安定的な株主還元を基本方針としている。この方針をより明確化するため、2026年3月期より、配当方針を「DOE5%以上かつ累進配当」へ変更した。短期的な利益変動に左右されにくい安定配当の実現を目指す考えである。
2025年3月期は、創立75周年記念配当20.0円を含む1株当たり配当金80.0円(配当性向61.0%)を実施し、DOEは5.1%となった。2026年3月期は1株当たり配当金100.0円(同50.8%)を実施し、20.0円の増配となったほか、期初予想からも10.0円上方修正した。これにより、DOEは6.0%となった。2027年3月期については、1株当たり配当金100.0円(同52.7%)、DOEは5.6%を見込んでおり、減収減益局面においても配当水準を維持する累進配当方針を実践する見通しだ。また、自己株式取得については、資本効率や株主価値向上の観点から機動的に検討する方針である。
同社の株主還元姿勢は市場からも一定の評価を受けている。2026年3月末時点のPBRは1.2倍、PERは10.1倍となり、株主数は2024年末比で約3倍に増加した。配当利回りは約4.8%と高水準にある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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