サイプレス・ホールディングス<428A>は7月10日、2026年8月期第3四半期連結決算を発表した。売上収益が前年同期比14.8%増の93.61億円、営業利益が同19.1%増の5.89億円、税引前利益が同23.4%増の4.99億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同22.8%増の3.25億円となった。第3四半期累計の四半期利益としては過去最高を記録しており、足元の業績は極めて好調に推移している。
当期の好調な業績を最も大きく牽引した最大要因は新規出店に伴う店舗数の増加であり、これに客単価の上昇が次ぐ寄与要因となった。既存店来店客数については、2025年11月に実施した価格改定の影響により一時的に前年割れが続いていたが、2026年5月には前年同月比で売上高107.4%、客数103.0%と前年比を回復した。この回復の背景には、2025年9月にオープンした須坂店の高水準な店舗オペレーションを他店舗へ横展開したことや、店舗における作業効率を改善するメニュー改定を行ったことが不振店舗に好影響を与えたことがある。加えて、5月の曜日回りの良さも寄与した。
出店戦略においては、期初計画の10店舗に対して第3四半期時点で既に18店舗の出店が確定しており、大幅な上振れを達成した。出店がこれほど加速した背景には、好業績を背景としてデベロッパーからの引き合いが増加する好循環が生まれている点がある。また、昨年末に他社からロードサイド開発の専任担当者を獲得したことで、従来の受け身の姿勢から能動的な開発体制へと移行した。これらの順調な進捗を受け、同社は来期の出店目標を30店舗とする方針を決定した。
さらに、今後の成長を加速させる新成長エンジンとして、ロードサイド出店とフランチャイズ展開という新たなチャネルの進捗も具体化している。初のロードサイド店舗となる「築地食堂源ちゃん甲府店」の今期中の出店が確定しており、来期以降は出店をさらに加速させる方針である。テイクアウト専門店「銀座惣菜店」のフランチャイズ展開においては、現時点で大手メガフランチャイジー4社と契約準備を進めており、早期の1社目契約を目指している。契約が締結され次第、即座に開示が行われる予定である。
今後の展望として、2026年8月19日には新たな3カ年中期経営計画の開示を予定している。来期以降の具体的な成長スピードや企業の描く将来像を初めて公式に市場に提示する機会となり、高い期待が寄せられている。なお、通期の営業利益目標8.50億円の達成についても、十分に達成可能な見込みである。配当については期末10.00円の配当方針を維持する予定である一方、株主優待制度については、継続保有を促進する観点を含めた内容の見直しが検討されている。
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