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新興市場見通し:買い戻し先行も利食い浅く、大型生成AI株にらみの展開か

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■投資家心理が冷え込みポジション整理進む

今週の新興市場は下落。日経平均は先週末比6.44%安と2週連続安。グロース市場指数も同3.37%安、グロース250指数も同3.29%安と、ともに2週連続で下落した。世界的な生成AI関連銘柄人気の退潮で投資家心理が冷え込み、3連休前の17日にポジション整理が進んだ。中東紛争の完全終結に対する懐疑的な見方も悪材料となった。時価総額最上位グループの銘柄を算出対象とするグロース市場コア指数も同3.80%安と2週連続で下落した。

時価総額上位銘柄では、Terra Drone<278A>が今週まで直近3週の先週末比上昇率が9.93%→29.13%→26.79%と、強い騰勢を維持した。15日昼に、防衛装備庁の「迎撃ドローン早期取得プログラム」の実証試験に、同社の提案する迎撃ドローンが採用されたと発表し、買いが膨らんだ。ブシロード<7803>は先週末比18.57%高で年初来高値を更新した。9日に、マレーシア、中国での子会社設立とトレーディングカードゲーム「パルワールド オフィシャルカードゲーム」を30日に世界同時発売すると発表したことが業績期待を高めた。一方、QDレーザ<6613>は3週連続で値下がりし、今週は同29.50%安と下げがきつかった。キオクシアホールディングス<285A>をはじめとする生成AI関連の超大型銘柄に連れ安を強いられた。

その他、ビープラッツ<4381>が同64.74%高と、先週の同69.57%高に続いて急騰し、年初来高値を更新した。週間値上がり率はグロース市場で2週連続首位だった。AI設計支援事業で、ソニーを源流とするAI開発企業クウジットと提携したとの発表が好感された。障害者を雇用する農園事業などを展開するJSH<150A>は、27年3月期業績予想の上方修正を受けて同50.56%高と急騰した。

今週は15日にチャットプラス<598A>がグロース市場に上場し、初値は2284円と公開価格1080円の2.1倍と好調だった。

■買い戻しや押し目買いが先行か

来週の新興市場は、NAND型フラッシュメモリー世界1、2位の韓国サムスン電子やSKハイニックス、同3位のキオクシアHDなど大型生成AI関連株の動向をにらみながらの展開が予想される。今週、韓国市場は7月17-19日、東京市場は18-20日とそれぞれ3連休となり、週後半にかけてリスク回避の売りが強まった。このため、日韓いずれも3連休明けとともに買い戻しや押し目買いによる超大型生成AI関連株のリバウンドが予想され、新興市場でもQDレーザやデータセクション<3905>といった流動性の高い銘柄を中心に押し目買いが先行しそうだ。

ただ、生成AI関連株を中心に信用取引の建て株と担保株がともに下落して投資家のリスク負担能力を削いでいるとみられる。相場全体として利食いは浅くなり、短期筋による人気銘柄間での乗り換えペースが速まりそうだ。

今週末大引け後に情報開示のあった銘柄では、防衛事業戦略発表会を27日午後6時に開催すると発表したTerra Drone、韓国子会社設立を決めたNE<441A>、6月の月次仕入れ高と出張訪問件数がともに前年同月比2桁増を確保したBuy Sell Technologies<7685>などが注目される。

来週は22日にティアフォー<593A>がグロース市場に上場予定となっている。自前の自動運転ソフトを活用した自動運転車の開発や導入支援を展開する。26年9月期は営業赤字112億3900万円の予想だが、国策の自動運転関連であるほか、4月9日のソフトテックス<550A>から7月15日のチャットプラスまで9銘柄連続で初値が公開価格を上回っており、初物人気の継続が予想される。

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