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NANOホールディングス Research Memo(6):投資・経営・創薬の知見を生かした独自の投資事業モデル(2)

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■事業概要

2. 同社の特徴と強み
(1) ヘルスケア×投資を融合した独自の事業モデル
NANOホールディングス<4571>は、創薬企業として蓄積したサイエンスの知見と、ファンド運営、M&A及び企業経営の機能を併せ持つ。投資対象の技術を科学的に評価し、資金供給後の開発・事業戦略まで支援できる点が特徴である。

(2) SBIグループとの連携による投資実行力と信頼性
NBIは、SBI新生グロースキャピタルと共同でGP(Co-General Partner/無限責任組合員)を務めるファンドを組成しており、投資を実行する体制を構築している。同社はファンドビジネスの本格展開に向けてSBIグループと連携し、共同でファンド組成及び投資活動を推進するなど、投資会社としての基盤構築を加速させている。松村氏(CEO)及び飯野氏(CIO)とSBIグループとの長年にわたる信頼関係を背景に、SBIグループの資金基盤と案件ネットワークを活用できる体制を確保しており、加えて有望な投資対象が存在する市場環境も追い風となっている。さらに、グローバルチームメンバーの国際的なネットワークにより、海外投資家との共同投資など、海外資金を呼び込む機能も有している。

(3) 創薬・投資・経営を横断する人材の厚み
同社の強みは、創薬・投資・経営の異なる専門領域を1つのチームに統合している点にある。科学者が技術と開発可能性を評価し、投資プロフェッショナルがファンド組成や投資実行を担い、経営人材が投資後の事業成長とガバナンス強化を支援する。具体的には、国内外のバイオ投資経験者、製薬アライアンス実務経験者、セカンダリー・PIPEs・カーブアウトの投資実務に精通したメンバーが連携し、投資先のバリューアップを一体的に推進する。

(4) グローバル成長支援ネットワーク
同社は、米国子会社Nano Holdings USを通じ、海外投資家、製薬企業及び事業会社とのネットワークを構築している。国内の案件発掘・投資機能と米国の事業開発機能を組み合わせ、日本の技術をグローバル資本及び事業機会につなぐ体制を整えている。Neil Gibson, Ph.D.は、オンコロジー領域で30年以上にわたり医薬品開発をけん引し、テモゾロミド・ソラフェニブ・エルロチニブ・クリゾチニブを含む4つの承認薬の発見・開発・商業化に貢献した国際的な創薬のリーダーである。Rocky H. Katoは、Nano Holdings USのPresidentとして米国での事業拡大とポートフォリオ企業の成長加速を主導するほか、ヘルスケア・テクノロジー分野で30年超の実績を持ち、グローバル事業開発・ベンチャー投資を担う。Michael Houston, Ph.D.は、TriLink BioTechnologiesのCSOとして、mRNAのキャップ構造形成に用いられる「CleanCap」をはじめとする技術の開発を主導した、mRNA医薬分野の科学的リーダーである。

また、2026年3月に戦略的提携を締結した香港拠点の投資会社Norwich Capital LimitedのJason Wong CEOは、米国NASDAQ市場で10件以上のSPAC組成・上場を手がけた実績を有し、Bloombergが報じたとおり“Asia's SPAC Godfather”と称されるSPACスポンサーの先駆者である。Norwichの参画により、従来の日米二極体制に中国が加わる三極連携が確立され、投資先企業の中国へのライセンスアウト・ライセンスイン・中国での治験実施という新たな価値創出経路が開かれている。これらの国内外専門家ネットワークを組み合わせることで、日本のバイオアセットをグローバル市場で適正に評価される水準まで引き上げる独自の支援体制を構築している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水 啓司)
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