■会社概要
2. 投資事業を支えるプロフェッショナルの集結
NANOホールディングス<4571>は、株式とファンドを活用する「戦略的投資会社」としての企業運営に向け、金融事業や企業経営、法務に精通した人材を迎え、経営・ガバナンス及び法務体制の強化を進めることにより、今後の投資・M&A戦略を支える体制を整えている。同社には、投資・経営・サイエンスの各領域で実績を持つプロフェッショナルが集結している。
投資・経営チームの中核を担うのは、松村淳CEOと飯野智CIO(Chief Investment Officer)である。松村氏は野村證券(株)でコーポレートファイナンスに従事した後、(株)ウィズ・パートナーズを創業し、飯野氏はVC・PE業界で25年以上にわたり国内外の成長企業への投資・支援に携わってきた。両氏は、ウィズ・パートナーズにおいて長年にわたり投資事業を推進し、2019年12月末時点でBloomberg登録のグロース型PEファンド約3,000本中IRR第1位となるファンドを運営するなど、高い運用実績を築いてきた。
また、子会社NBIの取締役には(株)産業再生機構の執行役員マネージングディレクターとして大規模な企業再生案件を成功に導き、累計100件を超えるM&Aに関与してきた片山龍太郎氏が参画しており、ファンドの投資委員会メンバーも務める。金子好久CMO(Chief Marketing Officer)は、大和証券(株)においてコーポレートファイナンス及び法人部門に長年従事し、専務取締役を務めたほか、(株)大和ファンド・コンサルティングの代表取締役社長を歴任するなど、資本市場及びアセットマネジメント分野で豊富な経験を有する。特にファンドビジネスに関する豊富な知見を生かし、同社のファンド戦略と運用資産の拡大を支える。
事業成長の面では、日東電工<6988>の代表取締役専務としてディスプレイ材料事業を数億円規模から数千億円規模へ成長させ、ウィズ・パートナーズ参画後、創薬CROのアクセリード(株)でCEOを務めた富所伸広CGO(Chief Growth Officer)が、投資先企業のバリューアップとカーブアウト戦略を推進する。現在は、投資先であるナティアスの代表取締役会長兼CEOも兼任している。同じく、日東電工で事業戦略、海外事業、M&A・PMIやヘルスケア事業の統括に携わった青木信行CBO(Chief Business Officer)が、グループ各社及び投資先の事業戦略を横断的に支援し、事業間のシナジー創出とグループ全体の利益の極大化を推進する。現在は、投資先であるナティアスのCOO(Chief Operating Officer)として、経営戦略、新規事業及び国内外のアライアンス推進にも携わっている。
また、複数の創薬モダリティの研究開発に携わり、抗体医薬の上市、核酸医薬及びmRNA医薬の事業化経験を有する秋永士朗CTO(Chief Technology Officer)が、投資対象となる技術や開発化合物の科学的評価を行う。
さらにナノキャリア(株)の創業者であり、久光製薬<4530>の創業家出身である中冨一郎取締役は、米国NASDAQ市場及び東証マザーズ市場でのIPO経験を有し、事業開発と資本市場の双方の視点から投資判断と成長戦略を支えるとともに、国際ライセンス協会(LESI)会長として培った幅広いネットワークを有するCNO(Chief Network Officer)である。
グローバルM&Aの面では、米Anatel CorporationのCEOとして事業を拡大し、Danaher Corporationへの売却を実現したJack Yamamori副会長が、企業の発掘・M&Aから投資後の経営・成長までを支援する。Danaherの急成長期にはアジア地域のM&Aを担っており、グローバル市場で培った経営経験とネットワークを投資先の企業価値向上につなげる。
また、グローバルな成長支援を担う専門家として、Pfizer OncologyのChief Scientific Officerをはじめ、世界的な製薬企業及びバイオベンチャーでCEO・CSOを歴任したNeil Gibson, Ph.D.がNano Holdings US Chairmanとして参画している。同氏は、オンコロジー領域で30年以上にわたり医薬品開発をけん引し、テモゾロミド、ソラフェニブ、エルロチニブ、クリゾチニブなど4つのブロックバスター医薬品※1の研究・開発・商業化に貢献しており、米国のバイオベンチャー及び製薬企業との幅広いネットワークを活用し、パイプライン※2投資を推進する。Nano Holdings USのPresidentを務めるRocky H. Katoは、ヘルスケア・テクノロジー分野における30年以上の事業開発・ベンチャー投資経験と、複数のベンチャー企業をIPOやM&Aに導いた実績を有し、Neil Gibson氏とともに米国での事業展開と投資先企業の成長を支援する。グローバルな事業開発では、協和キリン<4151>で研究、戦略及び事業開発に携わり、米国子会社CEOを務めた山口泰範CBDO(Chief Business Development Officer)が、Neil Gibson氏及びRocky H. Kato氏とともに、米国のバイオベンチャー等と連携し、投資候補となるパイプラインの評価、グローバルアライアンス及び事業化を推進する。
※1 ブロックバスター医薬品:一般的に年間売上高が10億米ドルを超える大型医薬品のこと。
※2 パイプライン:製薬・バイオ業界において、研究開発から承認・上市に向けて開発が進められている医薬品候補(開発品)のこと。
さらに、ペプチド、タンパク質、siRNA、mRNAなどの最先端モダリティに精通し、TriLink BioTechnologiesでのCSOを経てArtis BioSolutionsを創業したMichael Houston, Ph.D.がAdvisorとして参画し、創薬及びCDMO領域における科学的評価から投資先のバリューアップを支援する。
そのほかにも、(株)香川銀行取締役頭取及びトモニホールディングス<8600>代表取締役会長を歴任し、地域金融機関の経営と金融グループの統合に豊富な実績を持つ遠山誠司副会長、(株)中国銀行代表取締役専務及びちゅうぎんフィナンシャルグループ<5832>代表取締役専務執行役員を歴任し、金融分野の専門性と幅広いネットワークを有する山本総一副会長、西村あさひ法律事務所の創業者の一人として50年にわたり金融・企業法務に携わってきた江尻隆取締役など、各分野のプロフェッショナルが、ファンドビジネスの拡大、投資機会の創出、企業価値向上及び投資・M&A戦略を支える体制を構築している。
こうした科学・投資・経営の三軸が一体となった人材基盤が、同社の競争優位の源泉となっている(グローバル支援チームの詳細は「同社の特徴と強み(4)」参照)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水 啓司)
いま読まれてます
記事提供: 
元記事を読む