7月以降、NT倍率(日経平均÷TOPIX)が下落し続けている。
※下記チャート参照
この主な要因は、外国人投資家からの日経平均先物への断続的な売りとされている。7月1月間での売り越し額は、約4200億円。8月は第1週2週の合計で早くも約3300億円に到達しているという。
7月に入り、なぜこのように大きく売り越しているのだろうか。もちろん「実需の売り」とみることも出来るだろうが、9月の日銀決定会合での「変更」を先取りしている可能性も考えられなくない。
日銀の日経平均ETF買いによって、一部の株価水準が高い銘柄の浮動株が少なくなっていることが指摘されているが、市場関係者の間では、昨年9月に引き続き、この9月の決定会合でも日経平均ETFの買い付け額を減らして、その分をTOPIX型ETFへまわすのではないかと予想されている。
仮に下がったNT倍率が反発すると予想し、それを収益機会とした取引を行いたい場合には、日経平均先物を買い、TOPIX先物を空売りすれば良い。逆に下落が続くと予想した場合には、TOPIX先物を買い、日経平均先物を空売りする。
その際に、先物取引のリスクをよく確認いただくことは当然であるが、「買い」と「空売り」の金額を同金額とする必要があるので、ご注意いただきたい。
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