fbpx

「FRBチキン議長」イエレンの追加利上げはNYダウ暴落を誘発するか?=今市太郎

新債券の帝王ガンドラックは10年債金利3%超で市場大打撃を予測

新債券の帝王の異名をもつダブルラインキャピタルのジェフリー・ガンドラックCIOは、トランプ次期政権下で見込まれる財政赤字増大やインフレ率上昇に伴い、米10年債利回りが近々に3%に上昇する可能性があると指摘しています。そして、その場合には市場に打撃を与えると予想しており、株式市場住宅市場の一部側面に特に疑念を招き始めるだろうと指摘しています。

企業収益もこれまでは低金利に支えられてきた側面が大きく、金利の上昇は株価に確実に、かつ短時間に悪影響を及ぼすことは間違いないでしょう。イエレン議長がとんだ引き金を引いてしまう可能性がかなり高まってきているといえます。

トランプ政権とFRBの親和性に疑問

今回のイエレン講演の中身を見ていますと、トランプ政権の政策に対して、イエレン議長自らが大きな不安を感じていることは間違いないようです。利上げ政策だけでその不安部分を解消しようとしても、株式市場はFRBのコントロールを超えてしまう危険性が高まっていることをあらためて認識すべきです。

これまでの米国の好景気株高は、FRB自体が演出してきた「中央銀行バブル」によるものです。ですから、それとは大きく異なるいわばパラダイムシフトとなる高金利政策への変化で、株価がこれまでどおり継続して上げを維持するとはとても思えない状況です。このあたりをイエレン議長自身がどこまでしっかり認識して利上げを行おうとしてるのか、非常に気になります。くれぐれも株価暴落のボタンを、FRBが自ら押さないことを祈るばかりです。
続きはご購読ください。初月無料です

<初月無料購読ですぐ読める! 1月配信済みバックナンバー>

・いよいよ始まるトラ様政権一派による恫喝相場~為替操作国・君の名は?(1/19)
・メイ首相演説で再認識された稀代の大馬鹿者・キャメロン前首相の存在(1/18)
・金利上昇なのに株高というNY株式市場が終焉するタイミングとは?(1/17)
・トランプ就任演説でドル円は果たして再上昇軌道に乗れるのか?(1/16)
・完全終了したトランプ熱狂の宴~事後処理相場へとシフト(1/13)
・毎日がスペシャルになりそうなトランプ発言(1/12)
・年末年始の暴騰・暴落から見えてきたビットコインのリスク~やはり買ってはいけない(1/11)
・上下ぶれまくりのドル円相場(1/10)
・トランプリスクを全く織り込んでいない市場(1/9)
・やはりやってきた調整相場(1/6)
・トランプ相場は1月20日まで持たない可能性~本人の発言多発でリスク上昇(1/5)
・識者の年間為替予想を妄信するな~思い込みはFX取引最大の失敗の素(1/4)
・年明けトランプ相場再開かと思いきや1円蹴落とされた乱高下のドル円(1/3)
・2017年初春一発目の注目動向はロシア(1/2)


※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2017年1月20日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーも購読完了後にすぐ読めます。

【関連】トランプ会見でドル円急落!今後の市場は「毎日がスペシャル」の予感=今市太郎

【関連】なぜ「ミセス・ワタナベ」は損切り(ストップロス)を置かないのか?=今市太郎

1 2

今市太郎の戦略的FX投資』(2017年1月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

今市太郎の戦略的FX投資

[月額880円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日]
個人投資家がもっと得難いファンダメンタルズを徹底的に集めテクニカルで売買チャンスを探るFX投資家のためのメールマガジンです。土日を覗く平日毎日の配信となりますので、確実に日々の売買に役立てることが可能です。

いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー