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天昇電 Research Memo(4):財務内容は改善傾向、自己資本比率は46.4%

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■天昇電気工業<6776>の業績動向

2. 財務状況とキャッシュ・フローの状況
2026年3月期中間期末の財務状況は、流動資産は9,545百万円(前期末比669百万円増)となったが、主要科目では現金及び預金が前期末比245百万円増、電子記録債権を含む受取手形及び売掛金が同317百万円増、棚卸資産が同72万円増であった。固定資産は12,192百万円(同1,049百万円減)となった。内訳は有形固定資産が同518百万円減、無形固定資産が同19百万円減、投資その他の資産が同512百万円減であった。この結果、資産合計は21,737百万円(同380百万円減)となった。

流動負債は8,020百万円(同22百万円減)となった。主な変動要因は、電子記録債務を含む支払手形及び買掛金が前期末比7百万円増、1年内返済予定の長期借入金が同32百万円増、未払法人税等が同70百万円増となったことによる。固定負債は3,623百万円(同171百万円増)となった。主に長期借入金が同240百万円増加したことによる。純資産は10,094百万円(同530百万円減)となった。主に四半期純損失の計上による利益剰余金の減少160百万円、為替換算調整勘定の減少406百万円などによる。この結果、2026年3月期中間期末の自己資本比率は46.4%(前期末は48.0%)となった。

また2026年3月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは953百万円の収入となった。主な収入は、税金等調整前中間純利益の2百万円、減価償却費881百万円、仕入れ債務の増加10百万円で、主な支出は売上債権の増加320百万円、棚卸資産の増加74百万円であった。投資活動によるキャッシュ・フローは771百万円の支出となったが、主な支出は金型を中心とした有形固定資産の取得による支出672百万円である。財務活動によるキャッシュ・フローは93百万円の収入となったが、主な収入は長短借入金の増加(ネット)273百万円、主な支出はリース債務の返済100百万円であった。この結果、現金及び現金同等物は前年同期末比245百万円増加し、中間期末残高は3,543百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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