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機関投資家の方針をヒントに投資してみよう。銘柄スクリーニングのコツ=Bコミ

異例の低金利が続く日本で、債券を運用する金融機関は難しい運用を迫られています。彼らの運用をヒントに、今後の戦略を考えてみましょう。銘柄選択のコツも紹介します。(『億の近道』Bコミ)

プロフィール: Bコミ(ブッコミ)
個人投資家。証券会社で株のディーラーを6年、機関投資家で株と債券のファンドマネージャーを7年それぞれ経験し、短期売買から長期運用まで幅広いスパンの運用を身に付けた。人形町にて、リアルタイムで株式を中心としたトレードを指導するスクールを運営。

次に買われるのは?機関投資家の「目のつけどころ」を参考にしよう

異例の低金利で運用方針の転換を迫られる金融機関

リーマンショック後、各国で過剰な金融緩和が続いたが、日欧は異例の低金利が続いている。債券の低金利化は景気刺激に効果をもたらす反面、債券を運用している金融機関は難しい運用を迫られた。運用に必要な利回りを確保するために、債券の年限の長期化や米国債の積み増しなどで対応しているが、それも限界が見えている。

金融機関の運用はポートフォリオにおける株式の比重を落とすことでリスクを低減させているが、低金利によって運用利回りを確保できなくなっており、REITや株式を増やした。

リーマンショック後は、アクティブファンドをスマートベータという時価総額以外の基準を重視して構成銘柄や組入比率を決める商品への資金の配分を増やす流れが続いている。

出典:「低金利下の金融機関の運用をヒントに」次の一手 ~市場の話題とテーマ~ – 岡三オンライン証券(2017年4月11日)

視点・ポイント~高配当株への資金流入が続く

トランプ相場では、株価や米国債の上昇の影響で高配当株のパフォーマンスは冴えませんでしたが、年後半にかけて米国債の利上げが続いても日本の国債金利は低い状態が続くと考えています。

すべて外貨で運用することは不可能なため、米国債の組み入れも限界があったり、ヘッジコストの上昇でリターンに対してリスクを過剰に取らされる可能性もあります。このことから、2%程度の配当を享受できる株式での運用ニーズは存在するため、高配当株への資金流入は続くでしょう。

上記URLの銘柄群は、MSCI高配当と野村高配当70に組み入れられている銘柄群です。大型株に偏っているため、小型株好きの方はスクリーニング等で探してもらえると幸いです。

機関投資家がよく使う「スクリーニング」のコツ

一点、スクリーニングする際のコツをお話ししておきます。

上位3%は省きましょう

機関投資家がスクリーニングする際によく使う手法ですが、上位○%は省きます。これは「良すぎるものも怪しい」という考え方から来ているもので、配当で考えると上位勢は株価が下がって高配当になっているもの(株価下落→業績悪?→減配?)このようなパターンが多いので自動的に省く役割を担っています。

そこそこいいものから分散して銘柄選択をした方が無難でしょう。

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億の近道』(2017年4月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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