10日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。原油相場の失速を受け、インフレ圧力を警戒したドル買いは後退する見通し。ただ、明日発表の米物価関連指標は加速が予想され、ドルは売りづらい地合いとなりそうだ。
前日は中東情勢の戦火拡大で不透明感が広がるなか、原油高騰によるインフレにらみのドル買いが先行。その後、トランプ大統領がインタビューで戦争の早期終結に言及したため、有事のドル買いが後退した。NY原油先物(WTI)は1バレル=100ドル超の水準から失速し、ユーロ・ドルは1.15ドル半ばから1.15ドル後半に浮上、ドル・円は158円半ばから1円程度下落。本日アジア市場でも同様の展開で、ドル・円は157円台で推移した。
この後の海外市場は中東情勢に関するトランプ氏の見解を確かめる展開となり、早期終結への期待が広がれば引き続きドル売りに振れやすい。ただ、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を前に明日発表の消費者物価指数(CPI)は加速が予想され、ドルは売りづらい面もある。中東情勢についても不透明感は完全に払拭されておらず、ドル売りは限定的だろう。一方、158円を下回る水準では、日銀の利上げ観測後退による円売りが相場を支えるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:30 南アフリカ・10-12月期国内総生産(予想:前年比+1.8%)
・23:00 米・2月中古住宅販売件数(予想:387万件、1月:391万件)
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