■業績動向
● 2026年3月期第3四半期の連結業績
昭和産業<2004>の2026年3月期第3四半期の連結業績は、売上高254,522百万円(前年同期比0.4%減)、営業利益10,006百万円(同2.7%増)、経常利益12,014百万円(同0.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益8,943百万円(同14.0%減)となった。なお、アセットライト経営に向けた前期の遊休資産売却による特別利益の影響を除けば親会社株式に帰属する四半期純利益は同13.2%増と事業収益性に懸念は少ないだろう。通期業績予想に対する進捗率は、売上高74.9%、営業利益91.0%、経常利益92.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益94.1%となる。
食品事業では、販売数量に関し、製粉カテゴリで業務用、家庭用ともにプレミックスの不調が続いた。小麦については業務用が好調の一方、家庭用が伸び悩んだ。家庭用不調の背景として、油脂価格の高騰に伴う家庭での揚げ物離れが影響したようだ。パスタは、コメ代替需要を想定どおりに確保できず家庭用は前年同期並み水準だが、業務用は右肩上がりが続いた。売上に関しては、2025年8月の政府小麦売渡価格の改定を受けた家庭用小麦粉の価格値下げが影響し減少した一方、家庭用パスタは関連コストを反映した値上げにより、売上を下支えした。製油カテゴリでは、長寿命オイルや油染みの少ないベーカリー用オイルに代表される高機能商品の拡販を進めた結果、業務用は前年同期水準、家庭用は適正価格での販売を優先し前年同期を下回った。糖質カテゴリでは、糖化品が、猛暑の影響で飲料向けが減少したものの、製パン、調味料向けでは、製粉や製油と連携した営業体制を構築したことで増加した。利益については、原料の高騰を中心とした外部環境の影響を避けるため、各部門とも高機能商品の展開、提案型営業を推進した。ほかにも、製油と糖質、飼料事業が連携するコーン油サプライチェーンでは、原料調達の安定化と共に、効率的な生産、供給体制でコスト削減に寄与している。飼料事業は2024年10月からの鳥インフルエンザの影響が続き販売数量は減少したが、鶏卵価格の高騰を受け増収増益となった。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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