31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、売り先行も次第に下げ幅縮小
・ドル・円は反落、原油相場の失速で
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、2位はフジクラ<5803>
■日経平均は続落、売り先行も次第に下げ幅縮小
日経平均は続落。65.55円安の51820.30円(出来高概算11億857万株)で前場の取引を終えている。
30日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は49.50ドル高の45216.14ドル、ナスダックは153.72ポイント安の20794.64で取引を終了した。値ごろ感からの買いや長期金利の低下を好感した買いに、寄り付き後、上昇。トランプ大統領がイランのエネルギー施設、発電所攻撃の可能性を警告しイラン戦争の激化、長期化が警戒され原油価格が一段と上昇するに連れ、相場は失速した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言が想定された程タカ派色が強まらず年内の利上げ警戒感が後退しダウはプラス圏を維持。ナスダックは半導体におされ下落に転じ、主要指数は高安まちまちで終了した。
米株式市場の動向を横目に、31日の日経平均は503.32円安の51382.53円と4日続落して取引を開始した。朝方の売り一巡後は下げ幅を縮小する動きが広がり前場中ごろにプラス圏に浮上したが、買いは続かず小幅安で前場を終了した。海外市場で原油先物価格が強含みで推移したことや、中東情勢の先行き不透明感が継続しており、投資家心理を慎重にさせた。もっとも、2月完全失業率が2.6%、有効求人倍率が1.19倍、3月東京都区部コアCPIが前年同月比1.7%上昇とおおむね想定内だったことに加え、米長期金利低下も支えとなった。前場中盤には原油高が一服し、先物にまとまった買いが入り指数は切り返した。
個別では、リクルートHD<6098>、ファーストリテ<9983>、信越化<4063>、KDDI<9433>、コナミG<9766>、東京海上<8766>、ソニーG<6758>、富士フイルム<4901>、テルモ<4543>、オムロン<6645>、日東電<6988>、バンナムHD<7832>、ベイカレント<6532>などの銘柄が上昇。
一方、東エレク<8035>、フジクラ<5803>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、三菱商<8058>、三井物<8031>、レーザーテック<6920>、住友電<5802>、ファナック<6954>、イビデン<4062>、ディスコ<6146>、TDK<6762>、ダイキン<6367>、村田製<6981>、三菱重<7011>などの銘柄が下落。
業種別では、鉱業、非鉄金属、卸売業などが下落した一方で、保険業、サービス業、繊維製品などが上昇した。
後場の日経平均株価は、下げ渋りを意識しつつも不安定な値動きが続きそうだ。前場中盤にはトランプ米大統領の対イラン作戦を巡る報道を受けて原油上昇が一旦一服し、指数は52000円近辺まで戻した。日経平均は昨日までの3日続落で1800円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかったこともある。ただ、ドル円は159円後半でもみ合い、原油相場は午前時点でなお高水準にある。中東情勢を巡る報道次第で先物主導の振れが再び強まる余地があるほか、長期金利はやや低下しているものの、半導体や商社など指数寄与度の高い主力株の戻りが鈍ければ上値は限られよう。
■ドル・円は反落、原油相場の失速で
31日午前の東京市場でドル・円は反落。中東情勢の不透明感でNY原油先物(WTI)は1バレル=106ドル台半ばまで一時上昇し、ドル買い主導で159円59銭から159円97銭まで上値を伸ばした。その後はWTIが失速し、ドル買い一服で相場はやや値を下げた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は159円59銭から159円97銭、ユ-ロ・円は182円98銭から183円56銭、ユ-ロ・ドルは1.1447ドルから1.1490ドル。
■後場のチェック銘柄
・ぷらっとホーム<6836>、岡本硝子<7746>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、2位はフジクラ<5803>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・3月東京都区部消費者物価コア指数:前年比+1.7%(2月:前年比+1.8%)
・日・2月失業率:2.6%(予想:2.7%、1月:2.7%)
・日・2月有効求人倍率:1.19倍(予想:1.18倍、1月:1.18倍)
・日・2月鉱工業生産速報:前月-2.1%(予想:前月-2.0%、1月:+4.3%)
・中国・3月製造業PMI:50.4(2月:49.0)
・中国・3月非製造業PMI:50.1(2月:49.5)
【要人発言】
・片山財務相
「原油先物だけでなく為替も投機的になった」
「あらゆる方面で万全の対応」
・ウィリアムズ米NY連銀総裁
「米経済の基本的な見通しは非常に良好」
「インフレ期待には細心の注意を払う必要」
「コアインフレの見通しは原油価格の急騰でもまだ変わらず」
・豪準備銀行(RBA)議事要旨(3月16-17日開催分)
「複数の指標は労働市場の状況が前回会合以降やや引き締まった可能性を示唆」
「中東紛争の発生後、短期的なインフレ期待がさらに高まっている」
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 英・10-12月期国内総生産改定値(速報値:前年比+1.0%)
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