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メタリアル Research Memo(5):2027年2月期も売上高は過去最高を連続更新、利益は5割超の増益を見込む

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■メタリアル<6182>の今後の見通し

1. 2027年2月期業績見通し
2027年2月期の業績は、売上高4,600百万円(前期比2.5%増)、営業利益330百万円(同54.2%増)、経常利益290百万円(同58.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益160百万円(同231.9%増)を予想している。売上高の伸びは小幅にとどまる一方、営業利益以下は5割超の増益を見込んでおり、収益性の改善が進む見通しである。受注獲得の加速に向けた広告宣伝費や業務委託費などの人材強化を選択的に行いつつ、規律あるコストコントロールを通じて、営業利益率は7.2%へと前期の4.8%から2.4ポイント改善する見通しである。なお、上記業績見通しは、現時点で達成可能な保守的な数値であり、社内売上目標は、既存事業による売上5,000百万円に加えてM&Aによる増収効果1,000百万円の合計6,000百万円を掲げている。

AI事業が売上・利益ともけん引。完全自動翻訳のリリースにより業績拡大を目指す

2. セグメント別の業績見通し
(1) AI事業
AI事業の売上高は2,910百万円(前期比3.1%増)、営業利益は338百万円(同23.8%増)と増収増益を見込んでいる。世の中全般的にAIの浸透が進んだことにより、個別AIアプリケーションの導入ニーズが高まると見ており、再び成長軌道に回帰する見通しである。翻訳AI(T-4OO)のプロダクト強化が奏功し、単価の高いエンタープライズ向け受注の積み上げを図る。また、構造改革を経て経営体制が整備されたことで、営業効率の向上により利益率の改善を見込んでいる。「完全自動翻訳」の上市により、既存顧客への提案力強化、新規顧客の獲得加速、さらには顧客当たりの利用単価の引き上げにつなげる方針である。

(2) HT事業
HT事業の売上高は712百万円(同0.5%増)、営業利益は115百万円(同7.6%減)と増収減益を見込んでいる。人間翻訳の需要が縮小する環境のなか、採算性の高い専門分野(法務・製薬・金融等)への特化を進めることで売上水準を維持する計画である。利益面では、2026年2月期に実施した不採算業務の整理・コスト削減による利益押し上げ効果が一巡するため減益を見込んでいる。引き続きグループのキャッシュカウとして安定的な利益を創出する役割を担う。

(3) メタバース事業
メタバース事業の売上高は98百万円(同13.0%減)、営業損失32百万円(前期は44百万円の損失)を見込む。STUDIO55の建築設計案件は季節性や受注の繁閑差が大きく、前期に一時的な増収要因があった反動により、若干の減収を見込んでいる。Gaussian Splattingを活用したデジタルツイン生成サービスや、技術・顧客両面でのパイプラインは積み上がっており、収益化のモメンタムは今後高まる見通しである。通期黒字化は2028年2月期を目標としており、2027年2月期は収益性をさらに高めつつ本格成長に向けた地盤固めを進める。

(4) AI/MV Marketing事業
AI/MV Marketing事業の売上高は880百万円(同4.4%増)、営業損失11百万円(前期は12百万円の損失)を見込む。STUDIO55を主体として、空間マーケティングや建築・不動産向けVR・CGソリューションの顧客拡大を進めることで増収を見込む。利益面では、成長投資先行の局面が続くが、第4四半期での黒字化を視野に入れている。M&Aによる新たな顧客基盤の取り込みが実現した場合には、収益化が加速する可能性がある。

(5) その他本社経費等
本社機能に関連するコストは80百万円(前期は125百万円)への改善を見込んでいる。構造改革を通じた組織のスリム化・効率化の成果が、本社管理コストの圧縮として数字に表れている。さらなる効率化の余地は縮小しつつあるが、グループ全体の収益への貢献は継続する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔)
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