■要約
ミダックホールディングス<6564>は、廃棄物の適正処理を通じて循環型社会の確立を目指す企業集団の純粋持株会社である。かけがえのない地球を美しいまま次代に渡すことを使命とし、その前線を担う環境創造集団を目指して、事業者(企業・地方公共団体等)の廃棄物処理・管理等に関するソリューション事業を展開している。
1. 収集運搬~中間処理~最終処分の一貫処理体制が特徴・強み、利益率の高い収益構造
同社は事業区分を廃棄物処分事業、収集運搬事業、仲介管理事業、その他としている。廃棄物処分事業は、事業者から排出される廃棄物を、自社施設で中間処理(焼却、破砕、水処理、コンクリート固化など)及び最終処分する廃棄物処理サービスである。収集運搬事業は、事業者から排出される廃棄物を回収し、処理場まで運搬するサービスである。仲介管理事業は、自社処理が困難な廃棄物等を自社以外の処理業者へ紹介するサービスである。その他は砕石製造や残土処分業等である。同社の特徴・強みとしては、収集運搬から中間処理・最終処分までを請け負う一貫処理体制を構築していることがある。この結果、極めて利益率の高い収益構造である。
2. 2026年3月期は計画水準の増収増益で着地
2026年3月期の連結業績(第2四半期より大平興産(株)のP/Lを連結)は、売上高が前期比8.6%増の11,844百万円、営業利益が同4.2%増の4,723百万円、経常利益が同4.5%増の4,649百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.9%増の2,888百万円だった。おおむね期初計画(2025年5月15日付の期初公表値)水準の増収増益で、11期連続最高益で着地した。廃棄物処分事業における新規大口案件の獲得や既存取引先との取引量拡大によって奥山の杜クリーンセンター(静岡県浜松市)を中心に廃棄物受託量が増加し、期初計画には組み込んでいなかった大塚山クリーンセンター(千葉県富津市)の工事に伴う廃棄物搬入制限及び関連コスト負担、その他事業の遠州砕石(株)における前期の残土処分業の反動減など一過性のマイナス影響を吸収した。営業利益率は39.9%と前期比では1.7ポイント低下したが高い水準を維持している。
3. 2027年3月期は2ケタ増収増益・連続最高予想
2027年3月期の連結業績予想(第2四半期より(有)エノケン工業のP/Lを連結)は、売上高が前期比13.9%増の13,494百万円、営業利益が同16.2%増の5,489百万円、経常利益が同13.3%増の5,268百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.6%増の3,340百万円とし、2ケタ増収増益・連続最高予想である。前期の廃棄物搬入制限の影響が一巡し、奥山の杜クリーンセンターと大塚山クリーンセンターを中心とする廃棄物受託量の増加がけん引する。また新規連結のエノケン工業も寄与する。中間処理では2026年6月に稼働開始した都田テクノプラントを中心に販路拡大に向けた営業活動を推進する。コスト面では積極的な設備投資・M&Aに伴って償却費等が増加するが、廃棄物受託量増加や稼働率上昇効果で吸収する。高収益の最終処分において廃棄物受託量が増加基調であることなどを勘案すれば、2027年3月期も好業績が期待できると弊社では考えている。
4. 第1次中期経営計画目標を達成見込み、オーガニック投資とM&A投資の両輪で成長
同社は2022年6月に10年ビジョン「Challenge 80th」を策定し、第1次中期経営計画期間(2023年3月期〜2027年3月期)を成長加速のための基盤づくりのステージ、第2次中期経営計画期間(2028年3月期〜2032年3月期)を成長加速による業界屈指の地位確立のステージと位置付けている。第1次中期経営計画の業績目標数値には2027年3月期(M&Aを除いたオーガニックグロースのみ)の売上高100億円、経常利益50億円を掲げている。進捗状況として、2026年3月期時点で売上高はオーガニックグロースのみで既に100億円を超え、目標を前倒しで達成した。経常利益についても2027年3月期に達成する見込みであり、極めて順調に進捗している。成長戦略としてはオーガニック投資とM&A投資の両輪で成長を推進し、同社の強みを追求しながら事業エリアの拡大を図り、高い利益率を維持しながら規模の拡大を目指す。
■Key Points
・収集運搬~中間処理~最終処分の一貫処理体制が特徴・強み、利益率の高い収益構造
・2026年3月期は計画水準の増収増益で着地
・2027年3月期は2ケタ増収増益・過去最高予想
・第1次中期経営計画目標を達成見込み、オーガニック投資とM&A投資の両輪で成長
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)
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