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飛島HD Research Memo(1):2026年3月期は増益確保。2027年3月期は採算性を高め、2ケタ営業増益へ

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■要約

飛島ホールディングス<256A>は、単独株式移転に伴い飛島建設(株)の完全親会社として設立した。現在は持株会社として東京証券取引所プライム市場に上場している。事業面では、主力の建設事業(土木事業及び建築事業)を展開するほか、インフラ整備や防災・減災、不動産開発などを含む「グロース事業等」の拡大に注力している。同社は「中長期経営ビジョン」を具体化した中期経営計画を含む、成長戦略「未来を革新するStory」に沿って事業を展開し、変革を推進している。

1. 2026年3月期の業績概要
2026年3月期の業績は、売上高139,255百万円(前期比0.7%増)、営業利益6,910百万円(同7.5%増)、経常利益5,968百万円(同4.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,845百万円(同30.2%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益の大幅な増加は、新規連結に伴う負ののれん発生益を特別利益に計上した点に起因する。売上高は、建設事業(土木事業)において大型プロジェクトにかかる発注者側の計画進捗の見直し等により減収となった。また建設事業(建築事業)では前期の大型工事完成の反動により小幅増収にとどまったものの、グロース事業等の増収により、全体では増収を確保した。利益面では、採算性向上に加え、グロース事業等の成長が寄与して売上総利益率が改善した。販管費も予算圏内で推移したため、営業増益を確保した。

2. 2027年3月期の業績予想
2027年3月期の業績は、売上高150,000百万円(前期比7.7%増)、営業利益8,000百万円(同15.8%増)、経常利益7,000百万円(同17.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,800百万円(同0.9%減)を予想している。親会社株主に帰属する当期純利益が微減となるのは、前期に計上した特別利益が消失する影響による。土木及び建築事業をはじめとする建設分野における選別受注の方針やコストマネジメントの徹底により利益率の改善を進める。さらに、グロース事業等におけるグループシナジーの着実な創出などにより営業増益を目指す。

3. 「中期経営計画(~2027)」の進捗
同社グループは、企業価値の向上と持続的成長を実現するため「中期経営計画(~2027)」を策定し発表している。アクションプランの実践にあたっては、ホールディング機能を活用し、資本効率、事業成長、サステナビリティ適合の3つの視点で事業ポートフォリオの不断の見直しを行い、企業価値の向上と持続的成長の実現を目指している。具体的な戦略として、「収益基盤の拡充」「資本効率の向上」「サプライチェーンの再構築」「企業文化の変革と人財戦略の再構築」「ガバナンスの強化」「安定的な株主還元」を掲げている。定量的な目標としては、2028年3月期に売上高1,600億円、営業利益96億円、ROE(自己資本利益率)10.0%以上を掲げている。これまでの進捗状況は計画どおりに推移し、現時点で各目標値の変更はない。

■Key Points
・2026年3月期は7.5%の営業増益、グロース事業等がけん引
・2027年3月期は15.8%の営業増益を予想
・中期経営計画はおおむね順調。2028年3月期にROE10.0%以上を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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