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ギークリー Research Memo(3):IT人材領域に特化した分業制とシステム活用で高生産性人材紹介モデルを展開

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■ギークリー<505A>の事業内容

1. 事業概要
同社の事業は、職業安定法に基づく有料職業紹介事業であり、人材紹介事業の単一セグメントで構成されている。会社設立以来、一貫してIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービスを提供してきた。具体的には、求人企業と求職者の間に立ち、企業に対しては採用要件に合致する人材を紹介することで採用活動を支援し、求職者に対してはスキルや経験・希望条件に適した転職先を提案し、キャリア形成をサポートする。こうしたマッチングを通じて、企業と求職者の双方にとって満足度の高い雇用関係の実現を後押ししている。

2. 求人企業と求職者の属性
1) 求人企業
顧客である求人企業は、SIer、ITコンサルティング会社、インターネット関連企業、ゲーム会社など、IT企業が中心である。近年はDX推進やシステム開発・情報システム部門の内製化を背景に、IT企業以外の事業会社でもIT人材の採用ニーズが高まっており、幅広い業種の企業に対してIT人材の採用支援を行っている。

2026年5月期の取引先数は1,755社に上り、業種別割合はインターネット33.0%、SI・コンサルティング30.9%、事業会社30.3%、ゲーム5.8%となっている。また、全売上高に占める求人企業の売上上位10社が占める割合は11.1%にとどまっており、特定の求人企業に売上を依存しない顧客ポートフォリオとなっている。足元では事業会社との取引量が増加傾向にあり、特定業種の景況感に左右されにくい体質へと進化している。

2) 求職者
ターゲットとする求職者は、IT・Web・ゲーム業界で働く専門職が中心であり、年収400~800万円、なかでも年収600万円前後の中堅層が主な対象となる。具体的な職種としては、プロジェクトリーダー、ITエンジニア・デザイナー、Webマーケター、ITコンサルタント、IT営業などが挙げられる。また、AI、IoT、クラウドといった先端技術分野に関わる人材や、企業のDX推進の要となる人材の確保にも注力している。

3. 求職者の集客方法
同社は、外部媒体である転職プラットフォームを活用したアウトバウンド集客と、自社サービスサイトを活用したインバウンド集客の双方をバランスよく展開している。人材紹介業界ではアウトバウンド集客への依存度が高い企業が多いなか、同社は両者を組み合わせた集客体制を構築している点に特徴がある。

アウトバウンド集客では、ビズリーチやdodaなどの転職プラットフォームに登録している求職者に対し、スカウトメールなどを通じて直接アプローチするダイレクトリクルーティングを活用している。

一方、インバウンド集客では、テレビCM、交通広告、Web広告、SEO施策、SNSなどを活用し、自社サービスサイトへの登録を促進している。広告展開においては、「IT転職エージェントならギークリー」というブランド認知度の向上を目的として、2018年以降、関東圏でテレビCMと交通広告を継続的に展開し、認知度向上につながっている。これにより、アウトバウンド経由だけでは接点を持ちにくい潜在的な転職希望者にも効果的にアプローチできる体制を整えている。

なお、インバウンド経由の売上高は全体の約半数を占めており、外部媒体への依存度を抑えたバランスの取れた集客基盤を確立している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
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