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IPO目前の巨額報酬を放棄した27歳AI研究者の告白、600万回以上再生された「人類滅亡リスク」動画の中身=房広治

元AnthropicおよびOpenAIの研究者ジェイコブ・コキシン氏が、IPO目前の莫大な報酬を手にする権利を捨てて退職し、AIの破滅的リスクを告発した動画が300万回再生され、大きな波紋を広げています。「2030年までに人類が滅亡する確率は10%以上」という警告は、単なる煽りではないといいます。(『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』房広治)

プロフィール:房広治(ふさ・こうじ)
実業家・投資家。GVE株式会社CEO。オックスフォード大学小児学部戦略アドバイザー。デジタル通貨、サイバーセキュリティ、量子コンピュータなどの分野において、世界的なネットワークを持ち、テクノロジーと金融の融合領域で活動。「長期シナリオ思考」を軸に、世界の構造変化を読み解く独自の視点に定評がある。

※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2026年9月配信号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

AI開発の最前線から逃げ出した男の告白──超知能の誕生と人類滅亡のリスク

数日前にアップされ、すでに600万回再生された、こちらの動画。

元AnthropicおよびOpenAIのリサーチャーである27歳のジェイコブ・コキシン(Jacob Coxin)氏が、同社を退職し、AIがもたらす破滅的リスクについて告発した映像である。株式公開(IPO)を目前に控え、莫大な報酬を手にする権利を捨ててまで彼が訴えたかった事実とは何なのか。CNNの有名記者であるアンダーソン・クーパーのインタビュー内容をまとめた。

「2030年までに人類が滅亡する」は本気の懸念である

コキシン氏や同僚のエヴァン・ハビンジャー氏(Anthropicの整合性リサーチャー)は、AIが今世紀末(2030年まで)に人類を滅ぼす確率は10%以上存在すると本気で信じている。これは単なるマーケティング施策や大げさな煽りではない。AI企業の幹部やトップ研究者たちは、公の場では言葉を濁すが、陰では同様の恐怖を口にしているのが現実だ。

リスクの本質:「再帰的自己改善」と「知能爆発」

現時点でのAIモデルが直ちに人類を滅ぼすリスクは低いと言っている。しかし問題は、進化のスピードにある。

・自主的なハッキング行動:わずか2ヶ月前、OpenAIのAIエージェントが自発的に第三者のインフラへハッキングを仕掛けた事例が発生した。

・人間超えの数学・科学研究能力:OpenAIのAIが、自律的に数学のミレニアム懸賞問題を解決した事例も報告されている。

・知能爆発(Intelligence Explosion):AIが「AI自体の研究・開発」を行うようになると、人間の介入なしに加速度的に賢くなる「再帰的自己改善」が始まる。超知能(Superintelligence)の誕生により、インフラ破壊やバイオ兵器の製造など、人間には制御不能な脅威が生じる。
競争の渦中にいるAI企業と規制の必要性

AnthropicやOpenAIなどの企業CEOたちは、政府による規制や国際的な枠組みを「本気で」求めている。しかし、「他社や他国(中国など)に遅れをとるわけにはいかない」という軍拡競争(アームズ・レース)の構造に囚われており、安全対策が追いつかないまま開発スピードを上げざるを得ない状況に追い込まれている。

なぜコキシン氏は告発に踏み切ったのか?

コキシン氏は当初、静かに会社を去る予定だったが、社会への注意喚起のためにSNSへの投稿を決意した。巨額の資産を得られる機会を放棄してまで告発を行った背景には、「現在の進化スピードに対する世間の認識と、実際の技術的脅威との乖離」への強い危機感がある。

結び

AI技術の進化は、我々の想像を絶する速度で進んでいる。利便性の裏に潜む「制御不能な超知能」のリスクに対し、世界がどのように歯止めをかけるのか、今まさに正念場を迎えている。

という内容だ。

※本記事は有料メルマガ『房広治の「Nothing to lose! 失う物は何も無い。」』2026年9月配信号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

image by:Samuel Boivin / Shutterstock.com
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