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ロジザード Research Memo(1):2026年6月期2ケタ増収、当期純利益は過去最高。クラウドサービス順調拡大

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■要約

ロジザード<4391>は小売業、流通業、メーカー、3PL企業を主要な顧客とし、在庫管理を支援するシステムの販売とそれに付随するサービスを提供している。同社が提供するシステムは、倉庫の在庫管理を支援する「ロジザードZERO」、店舗の在庫管理を支援する「ロジザードZERO-STORE」である。中小規模の企業でも導入しやすいよう、クラウド経由で提供している。主力のクラウドサービスの収益モデルはサブスクリプションモデルである。収益基盤は安定しており、収益性も高い(2026年6月期のクラウドサービスの売上構成比は78.1%)。

1. 2026年6月期の業績概要
2026年6月期の業績は、売上高が前期比11.9%増の2,436百万円、営業利益が同0.8%減の404百万円、経常利益が同0.3%減の408百万円、当期純利益が同6.7%増の302百万円となった。主力のクラウドサービス(WMS※1)が堅調に拡大したほか、上期に遅れが生じていた開発・導入サービスが第4四半期にかけて大きく巻き返し、2ケタ増収となった。当初は採用強化や人件費増加を背景に増収減益を見込んでいたものの、産休・育休取得者による人件費抑制効果などもあり、営業利益は前期並みの水準を維持し、当期純利益は過去最高を更新した。MRR※2は168百万円(前年同期比13.2%増)となり、第2四半期以降、過去最高の伸び率を継続した。成長をけん引したのはBtoBシフト戦略であり、BtoC案件と比較して規模・単価の大きいBtoB案件の増加に加え、外部システムとの連携機能などによる顧客単価上昇が寄与した。一方、利益面では人材採用、セキュリティ強化、新サービス開発などへの先行投資を継続しており、第4四半期には採用強化やクラウド利用料増加により粗利率がやや低下した。同社は成長に応じて投資を継続する方針であり、利益率は一方向に改善するのではなく、投資と成長を繰り返しながら中長期的に拡大していく考えだ。BtoB領域の拡大や開発・導入サービスの回復に加え、将来成長に向けた積極投資を行いながら高水準の利益を維持した点を弊社では高く評価している。

※1 Warehouse Management Systemの略。倉庫管理システムのこと。
※2 Monthly Recurring Revenueの略。毎月継続的に得られる収入のこと。

2. 2027年6月期の業績見通し
2027年6月期の業績は、売上高が前期比15.3%増の2,808百万円、営業利益が同0.0%減の404百万円、経常利益が同0.7%減の405百万円、当期純利益が同4.6%減の288百万円を見込んでいる。主力のWMS事業は、BtoB案件の拡大やMRRの積み上がりを背景に引き続き増収増益を予想しているが、新規事業「Bit Waybill(ビットウェイビル)」への先行投資を本格化するため、全社ベースでは利益横ばいの見通しとなっている。「Bit Waybill」では、開発投資に伴う減価償却費が継続的に発生するほか、市場開拓や利用企業獲得に向けた販促費用なども先行して計上される。このため、事業立ち上げ当初は収益よりも費用が先行し、既存事業の利益成長が新規事業への投資負担によって相殺される構図となる。同社は2027年6月期から2029年6月期までの3年間を投資フェーズと位置付け、市場形成と利用者基盤の拡大を優先する。一方、取扱件数の増加に応じて売上高は段階的に拡大し、一定規模に達した段階で収益が費用を上回る収益構造を想定している。「ロジザードZERO」も過去に先行投資期間を経て成長軌道に乗った実績があり、「Bit Waybill」についても同様に中長期的な収益貢献が期待できると弊社では見ている。

3. 中期経営計画の概要
同社は「時流×ハイタッチサービス」を基本成長戦略に掲げ、業績の拡大と企業価値の向上を目指している。具体的には、物流DXや自動化・省力化へのニーズが高まるなか、「BtoB領域への取り組み強化」「未来を見据えた共創型での新規サービス開発」「積極的な人材採用」の3点を成長の柱と位置付けている。特に、競争が激化するBtoC市場でシェアを維持しつつ、引き合いが活況なBtoB領域へ事業軸を拡大させることで、収益基盤のさらなる強化を図る。さらに次期中期経営計画を視野に入れた新規サービスの市場投入によって売上成長スピードの加速を図る。これらを支える基盤として、人員の拡充と社内人事制度のさらなる整備も推進する。各種の施策を通じて、最終年度となる2028年6月期には、売上高で3,113百万円(2025年6月期比43.0%増)、営業利益で539百万円(同31.8%増)を目指す。また、人員に関しては2028年6月期までに177名まで増員する計画だ。

■Key Points
・2026年6月期はクラウドサービスの堅調な拡大により、2ケタ増収、当期純利益は過去最高を更新
・2027年6月期は新サービスの立ち上げによる先行投資で減益予想も、引き続き2ケタ増収を見込む
・2028年6月期に売上高3,113百万円、営業利益539百万円を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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