それは、ゴミ出しではなくゴミ移動
もう少し、メールを紹介させていただきます。
夫は、ゴミ出しはしてる、と言いますが、ゴミを集め、分別しているのは私です。夫がやっているのは、ゴミを集積所に持って行く、ゴミ移動作業です。
洗濯だって、洗濯前に、汚れ状態を見たり色物の仕分けをしたり、洗濯ネットに入れたりするし、洗濯物の取り込みもあります。その一連の作業を「洗濯」と思いますが、夫は、ボタンを押すこと、干すことまでと思っているようです。夫に頼むと、全部を一緒にいれて洗濯するので、他の衣類に色移りすることもあり、とても頼めません
その他、料理をすると言っても、片付けをするのは妻(女性)、掃除も掃除機をかけるだけで、片付けはしない、などということもあるようです。
夫(男性)に家事を頼むと、妻(女性)が望んでいる「家事」ではなく、その家事の一部だけをするので、全体をしてほしい妻(女性)にとっては、かえってストレスになる、後始末が大変で頼む気になれない、という実態が見えてきました。
例えば、ゴミ出しの件ですが、流れとして、こんなことがあります。
- 何曜日がゴミ収集日か常に意識
- その日に合わせてゴミを集める(各部屋ごと、分別ごと)
- ゴミの分別をする(ビン、缶、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミなど)
- 分別を確認する(間違ってゴミを捨てていないか、ビンは洗ってあるかなど※自治体によって違うので、それに添って)
- ゴミを運ぶ人のために、手が汚れないように袋を入れ替える
- 新しいゴミ袋をセットする
玄関先にまとめてあるゴミ袋を持って行くのが、ゴミ出しではない、のですね~。
一人暮らし経験のある夫(男性)なら、家事の流れはわかると思いますが、家事とは、このような細かい作業の集合体です。
女性は日々の流れの中で「次はこうやって、ああやって」と頭の中で考え、こなしていきますが、男性の場合は、いつもやっているわけではないので、流れ全体をつかむことがむずかしく、一部になってしまうことになりがちです。
ゆえに、妻(女性)が満足するような家事は、とても出来ない、ということになりやすいのです。
このほか、女性の不公平感では、
「夫(男性)は、家事を他人事だと思っていて、頼むと、やっているという感じで押しつけがましい」
「やってやったぞ、オーラいっぱい」
「やった後に、お礼を言うのも面倒」
という、「他人事」というのも感じられ、頭にくる、というのも多いようです。
頼まれたことをやりたくない理由
一方、夫(男性)からは、
「一連の作業をしようとしても、妻(女性)と同じようなやり方でないと気にくわないらしく、ああやれ、こうやれ、と言われるし、いちいちダメ出しをされるので、やりたくなくなる」
という意見も多くあります。
ところがこの意見も、女性たちからは、
「だって、夫に『明日はゴミ捨ての日だから、ゴミ集めて』と頼むと、ゴミ箱がただ集められているだけで、もちろん、分別などはしてなくて、こうして分別して、こうして袋に入れてと、細かく指示をしないといけない。これが、いつもで…とにかく夫に何かを頼むのは面倒」
ということにもなります。
ここから見えてくる実態から、どうも、
妻(女性)の「頼み方」
夫(男性)の「やり方」
に、問題があるのではないかと推測されます。
このメールマガジンでも何度か取り上げてきましたが、家事を手伝わない、ことが離婚の原因にもなる時代で、妻(女性)は、「家事」を手伝って欲しいと願っていますし、夫(男性)も手伝おうという気持ちはあります。
けれども、頼み方が悪いばかりに、やり方が悪いばかりに、お互いにイヤな思いをしてしまうのです。
そんなこともあり、女性は、頼めないし、頼まないのですね。
男性も、頼まれなければしないし、頼まれたくないのです。
頼むのも面倒、頼まれるのも面倒という気持ちが大きいからですね。
でも、女性の不公平感を少しでもなくしていくには、一番大きな不公平感を感じる「家事」を夫婦で、分担していくことが大切だと思います。
では、どうしたら上手く「頼めるか」男性は、どうしたら上手く「やれるか」のか…。