海外旅行で腹を下しやすい3大「高リスク地域」は?現役医師が教えます

 

渡航者下痢症の原因

下痢の原因の多くは細菌性とウイルス性です。軽症患者の場合には、便培養検査などが行われないことが多く、そのまま治癒して、原因は特定されないことが多いです。2週間以上持続する(慢性)下痢では、寄生虫によるものが増えてきます。

また、メキシコでかかる慢性下痢で最近注目されているのはシクロスポラという寄生虫(原虫)です。メキシコの有名リゾート地であるカンクーンなどに行くときでも高リスクメニューには注意しましょう。インドやタイパキスタンへの渡航で多い下痢の原因はカンピロバクターという細菌です。

文献
Barrett J, Brown M. Travellers’ diarrhoea. BMJ. 2016 Apr 19;353:i1937.

image by: Jamesbox / Shutterstock.com

 

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