女の子を育てるとき、一番必要なのは母親。では、父親の役割は…?

 

 

◆「ルール」が女の子を守る鍵になる

2)6歳~12~14歳まで……少女時期

母親から、ルール、知恵やダメやノーを学ぶ時期
この頃から社会のルールに自分を合わせたり、自分を抑えたり、守ることを学ぶ
最重要人物…母親

《この時期にするといいこと》

1.わが家の最低限のルール(約束、枠)をつくる

この時期は「ルール」が女の子にはとても必要だそうです。例えば、こんなルールなど。

「よそのお家に行ったら、あいさつは忘れずしようね」
「暗くなる前に、必ずお家に帰ること」
「お友だち同士のお金の貸し借りはしないこと」
「お友だちを傷つける言葉、死ねとか、殺すとか、ウザいとかは、ぜったいに言わないこと」
「誰かに何かをしてもらったら、ありがとうを言うこと」
「携帯電話を使えるのは、○時まで」
「食事のときは、TVや携帯電話を見ない」

なぜ、ルールが必要なのか?

この時期は、友だちのとのつき合いが活発化するために、悩みをかかえ、あれこれと悩むことが多くなるし、生理もはじまり、ホルモン変動があるために、精神的にも不安定な状態におかれます。

そんなとき、周りの友だちからの誘いや申し出に、それが例えばよくない誘いであっても、断り切れずに流されてしまいがちなのです。女の子は、あまりに自由過ぎるとどうしていいかわらなくて、何も考えずにズルズルと、よくない方向に向かったり流されていきがちなのですね。(ちなみに男の子は、仲間でルールを作るそうです)

そんなとき「わが家のルール」があると、「これは、うちのルールだからできない」「これは、ママとの約束だから、やらない」と、断る理由、自分を抑える理由にもなります。また、「これをやってもいいのか?」逆に、「なぜ、これをやってはいけないのか?」自分の頭で考え、判断基準もついてきます。

反発しつつも、自分を抑えること、守ることを自ら覚えていきます。つまりこのルールがあることで、家全体で女の子を守ることにもなるのです。

もっとも、あまりに細かくいっぱいだと覚えきれずに、反発して逆効果にもなるそうなので、最低限のルールで女の子が覚えられる3~5つくらいがいいということです。この最低限のルール作りは、家族で話し合って決め、当然ながら家族全員で守っていくのがいいそうです。

もし母親がそのルールを守らないと、「だって、おかあさんだって、守らないじゃない」と、まず間違いなく言われますので注意です(笑)

2.やってはいけないこと、「ダメ」や「ノー」をしっかりと伝えていく

命の関わること、人を傷つけること、人の迷惑になることなど、理屈無しにダメ、ノーなことをしっかりと教えていきましょう。

この時期から女の子は、大人の顔色を見るようになり、わがままを通す術を身につけていきます。うるさいのが面倒だからといいなりになると、「泣いて騒げば何でも思い通りになる」などと、その術を使い始め、周りをそれで動かそうとしていきます。

それを抑えるためには、「ダメ」や「ノー」をしっかりと伝えていき、自分を抑えること、ノーもあることをしっかりと伝え、教えていくことが大切だそうです。このときに、例えば

×「こんな場所で騒いで、なんて悪い子なの。あなたはどうして言うこときけないの!」

と女の子を主語にして、頭ごなしに責めるやり方は×
できればちゃんと顔を見て、

◎「ここで騒がれると、他のお客さんの迷惑になっちゃうな。○○ちゃんならできるはずだから、もうちょっと静かな声でお話してくれたら、ママ、とても嬉しいな」

と、いうようにするといいそうです。実際にやるのは、なかなかむずかしいと思いますが、「こちらを主語にして、こちらの気持ちや思い言い、こうしてほしいと、お願いをする」と覚えて、やってみてください。

3.自発的な行動や判断を尊重する

女の子は、遊び以外のことや家事、料理などに興味をもち、「あれしたい」「これしたい」「こうしてみたい」がはっきりとでてきます。このとき「時間がかかる」「うまくできない」と感じても、そんな思いを止めたりせずに、「よし、やってごらん」とやらせてみましょう

女の子の自発性は、こんなところからついていくそうです。ついつい余計な手助けや口出しをしたくなりますが、ここはぐっとガマンして、いっしょに。

面倒でも、ここで手間をかけるかかけないかで、お手伝いが好きになるか、嫌いになるか別れるそうですから。

 

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