面倒くさい親同士の人間関係。実は我が子の“知らない姿”を知る重要なカギ

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小学校に入ると、それ以前とは違い親の目の届かないことが増えてきます。クラスの様子や友人関係などの情報を得るためにとても役立つのがほかのお子さんの親。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られ、23年間の公立小学校勤務の経験を持つ親野智可等さんが、親同士の関係を良くするメリットについて語ります。

親同士の人間関係を良くするとメリットがいっぱい

子育てや教育方法、学校行事のこと、クラスの様子…。こうしたわが子に関わる情報を得るために大切なのが、ほかの親の助言や意見です。そのためにも培っておきたいのが、親同士の良い関係づくりです。その7つの方法を紹介します。

親力1 親同士の人間関係を良くすることの大切さを理解する 

「親同士の付き合いなんて面倒くさい」「子ども同士が仲良ければ、それで十分」といった理由で、親同士の良い関係づくりを放棄している親は多くいます。仕事を持っているため多忙で、親同士の付き合いが二の次になっているケースもあるでしょう。

こうした親に共通しているのは「親同士が仲良くなる必要性を感じない」という思いです。面倒くさいという気持ちもあるでしょう。

でも、親同士が仲良くなるとメリットもたくさんあるのです。

まず親にとって役立つ“さまざまな情報”を入手することができます。子育ての方法から学校で今起こっていること、さらには先生に関することまで、雑誌やネットでは得られないリアルな情報を得ることができるのです。

子育てでうまくいかないことについて愚痴をこぼすこともできます。また、自分の子育て方法を相談し、アドバイスをもらうことで不安やストレスも解消できます。いわゆる孤独な“孤育て”から解放されるのです。

もう1つ“トラブルの予防”にもなります。例えば、子ども同士の揉め事が発生したとき、普段から親同士が交流していれば、それがクッションとなり、お互いが歩み寄って、トラブルになる前に解決できることもあります。

もし面識がなければ、こうした歩み寄りの気持ちを持つことは難しくなります。トラブル発生してからの人間関係づくりはとても難しいのです。

このように親同士の良い人間関係は多くのメリットをもたらします。まずはこの点を理解しましょう。

親力2 学級懇談会で顔馴染みになる 

親同士が顔馴染みになる“きっかけの場”として活用してほしいのが学級参観のあとに行われる学級懇談会です。懇談会は親と先生の交流の場だと思いがちですが、親同士の交流の場でもあります。

先生を中心に親同士が輪になって話すなかで、それぞれの親の価値観を確認し合い共有し、そこから良い人間関係を築いていきましょう。

懇談会は近年出席率が悪化の一途をたどっていますが、親同士の良い人間関係を構築する絶好の機会ととらえ、ぜひ参加してみてください。

そのほかにも、運動会や音楽会、文化祭など、親同士が打ち解けられる機会は多くあります。わが子だけに視線を送るのではなく、そこにいる親にも声をかけ、ちょっとした立ち話から顔馴染みになっていきましょう。

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