なぜ、仮に物価が5%上がっても年金はそこまで上がることがないのか

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物価が上がれば生活が苦しくなります。しかし、年金は次の年に同じだけ上がるかといえば、そうではありません。これはなぜなのでしょうか?今回は、メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんがその疑問に答えています。

物価による年金額の変動と少子高齢化に伴う年金額の抑制

公的年金ですべての人が将来は受給する事になるのが、国民年金から支給される老齢基礎年金です。

国民年金は20歳になると強制加入となり、60歳前月までの480ヶ月間加入して保険料を支払う義務が課されています。
(厚生年金は20歳前から加入可能であり、最大70歳まで加入できる)

とはいえ40年もの期間なので、途中に保険料が支払えるのが困難になる事もあります。失業とか病気、災害などですね。

そのような時は保険料を支払うどころではないので、申請により国民年金保険料を免除してもらう事が出来ます。

上記のような人生の一大事ではなくても一定の所得以下の場合は、免除の申請をする事で保険料を免除する事が出来ます。

免除は市役所や年金事務所で申請する必要があります(厚生年金は免除できません)。

なお、免除にするという事はそれだけ保険料を支払っていない事になるので、将来貰う老齢基礎年金額が低下する事にはなります。

少しでも老後資金を増やすためにも、免除した期間は後で保険料を追納する事が出来るので、追納して年金を増やしておく事をおススメします。追納は過去10年以内の免除期間において可能です。

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