2.その人の資産、家族状況、就労可能性を徹底的に調査される生活保護。なぜそこまでするのか
では生活保護はどうなのか。
生活保護は最低限の生活すら送る事が出来ない場合に、全額税金を使って保障します。
生活保護法の条文に「保護は生活の困窮する者が、その利用しうる資産、能力その他あらゆるものを最低限度の生活のために活用する事を要件として行われる」とあります。
つまり「困窮に既になってしまった人」を救う制度であります。
ちなみに社会保険制度の年金は、今は働いたりして収入には困ってないけど、いずれ来る老後やもしくは突然の障害や死亡で所得を得られなくなって貧困に陥る可能性がある場合に備えて、貧困にならないように「防貧」しようっていうのが年金です。
将来に貧困になるリスクに備えて年金という保険に入っているという事ですね。
特に日本は農業国から会社に雇用される働き方が高度経済成長以来に主流になっていき、働く期間のリミット(定年)が設けられました。定年以降働かなくなれば収入は途絶えるので、それに対する防貧の為にも年金を整備する事が必要だったのです。
ところで、ちょっと考えて欲しい事があります。
どうして国民の老後などを保障する時に、「税金」ではなくて「保険料」でやる事にしたのでしょうか。
みんなに税金で支払えば、みんな公平だし事務的にもわざわざ過去の保険料納付記録なんて管理する必要もなくて簡単です。支給開始年齢が来たら税金で支給すればいいだけの事。
税金というのはもちろん国民が所得税や住民税、法人税、消費税など様々なところで、自分の収入などから出す事になりますよね。
税金が無いと国の運営ができないので例えば消防車や救急車、警察の人が治安を守ったりしてくれるような事は出来ないので、世の中は治安の悪い恐ろしい世界になります。
税金が無い世界というのは怖い事ですが、世の中の人はやはり税金は自分の大切なお金からとられる忌々しいものだ…と思いがちです。
なので、僕らの税金を国は大切にしっかり役に立つ事に使ってくださいよとなりますよね。
もし国がわけのわからない事に予算使ったら多くの人々が、俺たちの血税をそんなくだらないモノに使うとはけしからん!って怒ります。そういう批判は常日頃あります。
税金の使い道というのは国民にとってはいつだってかなり気にする事であります。
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