弘中綾香アナ夫の会社の成長性は?話題のリスキリングで注目「学習支援ビジネス」3社の現状と今後

shutterstock_2177772641
 

政府が「リスキリング(新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること)」の支援に5年で1兆円を投入すると発表したことで、今後の活況が予想されている学習支援ビジネス。同業界は現在、どのような環境にあるのでしょうか。今回、資格・英語学校の中から注目企業3社を取り上げ分析を行うのは、財務コンサルティング等を行う株式会社ファインディールズ代表取締役で、iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授の村上茂久さん。村上さんは会計とファイナンスの観点から各社の経営状態や成長性を探るとともに、3社それぞれの課題点を考察しています。

プロフィール:村上茂久(むらかみ・しげひさ)
株式会社ファインディールズ代表取締役、GOB Incubation Partners株式会社CFO。iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授。経済学研究科の大学院(修士課程)を修了後、金融機関でストラクチャードファイナンス業務を中心に、証券化、不動産投資、不良債権投資、プロジェクトファイナンス、ファンド投資業務等に従事する。2018年9月よりGOB Incubation Partners株式会社のCFOとして新規事業の開発及び起業の支援等を実施。加えて、複数のスタートアップ企業等の財務や法務等の支援も手掛ける。2021年1月に財務コンサルティング等を行う株式会社ファインディールズを創業。

TAC、スタディング、プログリットからみるリスキリングの時代における学習支援のビジネルモデル

最近リスキリングという言葉を見聞きすることが増えたのではないでしょうか。経産省の資料によれば、リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義されています[1]。

グーグルトレンドでリスキリングという言葉を検索してみると、この数ヶ月で急激に検索結果が増えていることがわかります。

出所:グーグルトレンドより作成

出所:グーグルトレンドより作成

また、10月3日に招集された臨時国会において、岸田文雄首相は所信表明演説し、個人のリスキリングの支援に5年で1兆円を投じると表明しています[2]。

今後社会の複雑性や不確実性が増していく中で、リスキリングと無縁の人はほぼいないと言えます。では、リスキリング関連のビジネス環境は現在どうなっているのでしょうか

リスキリングの文脈においては、デジタルトランスフォーメーション(DX)等を含めて、多くの論点がありますが、今回は新たなスキルを身につけるという点で、次の3社を扱います。すなわち、資格の分野で多くの人材を輩出してきた資格学校のTAC株式会社(以下、TAC)、オンライン資格講座スタディングを提供しているKIYOラーニング株式会社(以下、KIYOラーニング)、そして英語コーチングという新しい市場を開拓した株式会社プログリット(以下、プログリット)の3社です。

世の中が変化する中で、これら資格学校や英語学校のビジネスモデルも変わってきています。我々がリスキリングに取り組む必要性が高まる中、これら学校のビジネスモデルは現在どうなっているのかを会計とファイナンスの観点から分析をしてきましょう。

[1]「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」)経済産業省/リクルートワークス研究所)
[2]日本経済新聞 リスキリング支援「5年で1兆円」 岸田首相が所信表明

print
いま読まれてます

  • 弘中綾香アナ夫の会社の成長性は?話題のリスキリングで注目「学習支援ビジネス」3社の現状と今後
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け