現役精神科医が伝授、ホームページで判る「行ってはいけない病院」

 

結局どうしたらいいんだろう

今時「あ~調子悪いな」と新患として受診したいなと思ったらまずネット検索をするのではないでしょうか。そしてGoogleマップのクチコミやHPを参考に受診を決めるのが一般的現代人の受診先の決定の仕方かと思います。外科や内科は一時的な受診(怪我をしたとか、急に腹痛が……などの突発的なもの)も多いでしょうし、最悪な対応をされてもゴールが見えていれば我慢できるかもしれません(しないに越したことはないんですけど……)。ただ全ての科において一生受診した方が良い病気も少なくない中で、医者の癇癪に怯えながらダラダラ待たされ一瞬で外来終了となるなら受診を前向きに継続したくなくなってしまうのは普通かと思います。特に精神科の場合メンタルが弱っているのにおかしな医者に当たった場合ショックは大きいです。理想論になりますがやはり「もう限界、明日から休職しないと無理」というところまで我慢してから受診先を探すよりは「ちょっとしんどい」くらいから主治医を探せるなら探したほうが良いです。内科もそうですが精神科もいつでも相談できる信頼のできる主治医を自分で決めておけたら何かあった時安心です。精神科の場合は正直相性もあるので、他の人にとっての最高の先生があなたにとっては最悪の医者になることも良くあります。そして住んでいる地域によっては「ここは嫌だから次に行こう」が叶わないこともままありますからとても悩ましい問題です……。

Googleマップもクチコミもすごく悪く書かれている先生がいるなと思っても、書き込み者の他のクチコミを見るとあらゆる病院の医者をdisっていることもあるのでクチコミ一つだけ見て判断するのも危険だったりするので大変難しい「主治医選び」ではあるのですが、上記にまとめた地雷(広告違反や嘘を書いている)病院は避けたほうが無難なのは間違いないと思います。

可能ならネットのクチコミではなく実際通院している人から話を聞けたら一番なのですが、中々知り合いに「病気で通院している」と双方言いにくいのでこのルートも難しいのが現状です。

とりあえずはHPでの虚偽記載は回避しつつ、「医者ガチャ」の成功率が上がることを祈りつつ今回はこれにて失礼いたします……。

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image by: Shutterstock.com

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文系から理転して医学部へ、医者になってからも内科医から精神科医へ転身を繰り返している落ち着きのないADHD当事者、依存症家族、AC当事者、毒親育ちのノンバイナリー(無性)。持ち前の衝動性で書籍を書いたりしながら常勤医として奮闘中のバクが、世間の目がまだまだ偏見に満ちている精神科領域について医療者目線と当事者目線で語ったり雑談したりします。その他産業医目線での復職についてや、DPAT(災害派遣精神医療チーム)の話、表ではいいにくいジェンダー問題や発達障害についての赤裸々なお話を不定期にお届け予定です。

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