さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
「南アジア」は、インド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、パキスタン、さらにインド洋にある島国スリランカとモルディブの8カ国から構成される地域である。世界の陸地全体に占める面積の割合は約3%にすぎないが、人口では約23%を占め、人口が急増しているとともに人口密度が高い
コワンチョウ(広州)は中国を代表する食の街である(中略)世界各地で活躍する中国人(華人)はこの地域の出身者が多く、アモイやスワトウは世界への出港地であった
現在では中華民国を承認している国は約10カ国にすぎない
マラッカ海峡は現在、世界の貨物量の約50%が通過する重要な航路
ロンボク海峡は、幅は狭いものの水深が深いため、現在では大型タンカーやコンテナ船が通行し、マラッカ海峡とともに重要な海上交通路にもなっている
ジャカルタの都市問題を改善するため、新しい都市をカリマンタン島東部の森林地帯に建設し、首都機能を移転することになった。新首都名は、群島国家を統合する象徴的な意味合いを込めて、ジャワ語で群島を意味する「ヌサンタラ」と決められた
多くの国名に「スタン」がつくが、かつてこれら地域に影響力を持ったペルシアの言葉で「土地」を意味している
クルドは、隣国のイラン、トルコにも居住する人口1,500万を超える民族であり、「国家をもたない世界最大の民族」ともいわれる
アフリカの国境線は直線状になっているものが目立ち、大陸全体の国境線の44%が直線である。民族分布と無関係に国境線が引かれたことで、民族間のパワーバランスに不均衡が生じることになった
エチオピアは、日本の約3倍の面積に日本とほぼ同じ約1億2,000万の人口を抱え、アフリカ第2位の人口大国である。1991年に市場経済へ移行して以来、経済成長率は対前年比10%に迫る年もあり、アフリカの非産油国としては最高水準の経済成長を遂げている
チリは地球上で最も南に位置する国である。世界三大岬の一つであるホーン(オルノス)岬があり、この岬を通過する経線が太平洋と大西洋の境界である。世界最南端の都市といわれるプンタアレーナスは太平洋と大西洋を結ぶ船舶の寄港地として繁栄した
「はじめに 『地理』には、その土地の記憶がすべて詰まっている!」を読んで、著者の地理愛に感動しました。
著者が言うように、本書を読んで実際に現地を訪れる人が増えれば、きっと日本は再び世界にモノやサービスを売れる国になると思います。
異文化交流のポイントは、相手の文化を知ること。ビジネスのポイントは、相手の生活を知ること。
いずれにしろ本書が、読者の視野を広げ、可能性を拓いてくれることは間違いないでしょう。
ぜひ、読んでみてください。
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