「大切なのは原作者じゃない」セクシー田中さん作者の死を冒涜、日本シナリオ作家協会が大炎上。“脅迫”を理由に動画削除し逃走も…「毎秒拡散しろ」ネット激怒

2024.02.02
by kousei_saho
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弊サイトでも既報の通り、計発行部数が100万部を突破し、昨年日本テレビ系列でドラマ化された人気コミック『セクシー田中さん』の作者で、25日に50歳の誕生日を迎えたばかりだった芦原妃名子さんが、1月29日に急死した悲しい出来事。ドラマは23年10月22日から12月24日まで、女優の木南晴夏(38)主演で放送されたが、その脚本を巡ってトラブルがあったと伝えられている。

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トラブル露呈のきっかけとなったのは、脚本を手掛けたA氏による自身のインスタグラムへの「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」という投稿だった。これを受け芦原さんは自身のX(旧ツイッター)で1月26日に経緯を説明。

『セクシー田中さん』のドラマ化に当たり、「必ず漫画に忠実に描き、忠実でない場合は芦原さんが加筆修正する」「完結していない原作漫画の今後に影響を及ぼさないよう、ドラマ終盤のあらすじやセリフは芦原さんが用意する」という2つの条件を制作サイドに提示した芦原さんだったが、毎回提出されてきたのは原作を大きく改変したプロットや脚本。全10話中の1~7話は芦原さんが加筆修正しほぼ原作通りの脚本を完成させたというが、8話については修正ができず、910話の脚本は自身が担当したとポストしていた。

芦原さんが切々と綴った経緯説明を目にしたネットユーザーは、「原作者との約束を反故にした」としてドラマ制作サイドを猛批判。その矛先には脚本家も含まれていたのは言うまでもない。

ところが28日、芦原さんは当該ポストをすべて削除し、こんな投稿を残し急死した。

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『セクシー田中さん』のトラブルをどう語ったか

このような状況の中、脚本家の組織する「日本シナリオ作家協会」は芦原さんの急死が伝えられた29日夜、「【密談.特別編】緊急対談:原作者と脚本家はどう共存できるのか編」と題した動画を同協会のYouTubeチャンネルで公開。その内容が「あまりに酷い」と大きな話題となっている。

動画は多くの映画や人気テレビドラマを手掛ける女性脚本家Kと、50代以上ならば誰もが知る数々ドラマの脚本執筆だけでなく、小説家としての一面も持つ男性Bを中心とした4人のシナリオ作家らが、芦原さんの急死を受け原作者と脚本家の関係性などを語ったものだが、その発言内容は「脚本家擁護のエクスキューズ」と受け取られても致し方ないものだった。

「原作改変」についてKは、「最近はこだわりの強い原作者が増えている」とした上で、今回の『セクシー田中さん』を巡るトラブルに「芦原さんには芦原さんの、脚本家には脚本家のファンがいて、それぞれのファンが納得すれば済むことだったのに、あまりにも(脚本家を)責めすぎ」と発言。

さらにBは「僕はあの(芦原さんが出した)条件を付けられたらやらないなと思った」と語ったが、はたしてこれが、芦原さんの急死が伝えられたその日の夜に公開する動画にふさわしい内容と言えるのだろうか。

『のだめカンタービレ』の原作者もXで心情を吐露

中でも批判が集中したのはKの以下のコメント。

「私は原作者の方に会いたくない派なんですよ。私が対峙するのは原作であって、原作者の方はあんまり関係ないかなっていう」

この「原作者軽視」発言には多くのネットユーザーが憤慨し、否定的なポストがあふれた。

《あまりに原作者に対するリスペクトがなさすぎる》

《脚本家は原作者を下に見ているのか》

《これ原作者に面と向かって言えるのかと思ったけどそもそも会わないのか》

《つまりは原作だけよこせよってことだな》

《原作と対峙してぶっ壊すのが脚本家の仕事かw》

このKの発言には現役売れっ子漫画家も反応。ドラマ・映画化された人気コミック『のだめカンタービレ』の原作者・二ノ宮知子氏(54)は自身のXにこんなポストを投稿した。

「原作者には会いたくない」っていうのを見た。うん知ってる。だから問題が起きるんだって…。そういう方は、お好きにどうぞって案件だけ探せばいいのではないかな。面倒が嫌なのはお互い様だしね。すぐ消すけど

宣言通り現在当該ポストは削除されているが、原作者としての偽らざる気持ちの吐露だろう。ちなみにこちらも削除されているが、彼女は原作の改変に関して次のように綴っている。

お部屋探しと一緒。北向きで大家がうるさいからやめようとか、ペット禁止だからやめようとか。DIYオッケーな物件もあるだろうし。私もドアぐらい変えてもいいよ、とかあるし。でも何も言わないで変えたら怒るかもだよ。

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