もしライターやマッチがなくなったら、あなたはどうやって火をおこしますか?無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者である土井英司さんは今回、サバイバルの方法をたっぷり教えてくれる一冊を紹介しています。
【貨幣経済しか知らない現代人、必読の一冊】⇒『冒険手帳』
『冒険手帳』
谷口尚規・著 石川球太・画 光文社
こんにちは、土井英司です。
本日ご紹介する一冊は、X(Twitter)で「ボロボロになるまで読んだ本を教えて」という投稿に寄せられた、珠玉の一冊。
1972年に主婦と生活社から出された『冒険手帳』を加筆・修正し、文庫化したものですが、「これこそ現代人が読むべき一冊!」と確信しました。
中身は、自然の中でサバイバルするための技術をまとめたものなのですが、行間に流れる思想がすごい。
1972年発刊当時のまえがきの一部をピックアップしてみましょう。
「人間らしさ」とは何だろうか。ぼくは、あらゆる行動の原点に、自分自身の頭で下した判断をすえることだと考えたい。ひとが車を買えば自分も車を買い、ひとがボウリングをはじめれば自分もやるといった、「あなたまかせ」の生き方と正反対のものである。いいかえれば、たったひとり無人島にほうり出されたとき、どこまで生きられるかということだといってもいい
ドキッとしますよね。
この『冒険手帳』は、われわれ人間の生命活動の基本を教え、生きるために必要な基礎知識とサバイバル方法、心構えをまとめた、現代人が今こそ読みたい一冊です。
何もない状況のなかでいかにして火や道具を作り出し、生命維持のための活動ができるか。
ありあわせのもので、どれだけ豊かに生きることができるか。
読み始めたが最後、面白くて一気に読んでしまうこと、請け合いです。
役に立たない不要なものを、企業活動の維持のために売りつけられる現代社会にあって、本当に必要なものだけを選び取る知恵が身につく一冊です。
ここからきっと、新たなビジネスのヒントも生まれてくるでしょう。