福島メルトダウンの隠された真実~2011年3月18日付アメリカ極秘レポート

3月11日の福島第一原子力発電所事故から1週間後の3月18日に、米国原子力規制委員会が作成したレポートが極秘扱いを解除され、米国政府により情報公開されました。あの事故の1週間後には、このように詳しいメルトダウンの状況がすでに分かっていたのです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

事故当時、報道されなかった米国原子力規制委の極秘レポート

こうして真実は隠された

3月11日のあの日から1週間後の3月18日に米国原子力規制委員会が作成したレポート(2011年3月18日付・文書86頁)が極秘扱いを解除され、米国政府により情報公開されました。

今となっては遅いようですが、いかに真実は隠されるものなのかが分かり興味深いものです。報告書は下記サイトで全文をダウンロードできます。
USNRC Emergency Response Update March 18, 2011[PDF]

ソースは米国原子力規制委員会ですから信頼できるとは思いますが、当時まとめられた内容が正確な情報だったのかどうかについては我々には知る由もありませんので、今後の研究者、専門家による精査解析が必要だと思われます。それを念頭において読むことが重要です。

当該レポート(2011年3月18日付)のポイント

■6ページ:概要

第1号機から第3号機まですべて、制御棒コア燃料は全部損傷となっており、全機に海水注入。圧力容器については、1号機は一応機能している。2号機は原子炉下部のトーラスが損傷。3号機は損傷。完全ではない。

格納容器は全部アウトで制御状態にあるとは言えない。燃料棒プールは1号機は状況不明。2号機は水位が低い。3号機はプールに水がない状態。つまり使用済み燃料棒が露出している可能性がある。

4号機から6号機まで、使用済み燃料棒プールの水位が全部低く、海水注入をしている。
(※筆者注:これは全ての根本的原因が電源喪失であったことを意味すると思います。もしあの時、外部から送電されてくる、あの何でもない田畑に連なった小さな電柱が倒れていなければ、外部からの電源供給はできていたでしょうし、水位は保たれていたはずです)

これは、米国原子力規制委員会による2011年3月18日付の緊急オペレーションセンター最新報告の概要です。情報源には原子力専門企業のべクテル、GE、東京電力、日本自衛隊が含まれています

■7ページ:出力発電を停止していた4号機から6号機の状態

4号機の使用済み燃料棒プールは冷却水(1201本冷却)が皆無の可能性あり。

最下部のパラグラフより、2号機の燃料棒は25%溶融後気化して大気中に放出。3号機の使用済み燃料棒は50%溶融後気化して大気中に放出。

■8ページ:4号機の使用済み燃料棒

4号機の使用済み燃料棒は100%溶融後気化して大気中に放出。

■79~80ページ:2011年4月27日の状況

第1号機
燃料棒は55%損傷し、部分露出または完全露出状態、圧力容器損傷。格納容器は水素爆発で大破。

第2号機
燃料棒は35%損傷、部分露出または完全露出状態。圧力容器損傷。格納容器損傷。

第3号機
燃料棒は30%損傷、部分露出または完全露出状態。圧力容器損傷。格納容器損傷。

第4号機
事故当時は稼動していなかった。しかし使用済み燃料棒の冷却プールの水位が低すぎて燃料棒のトップが2.5cm水位より上で露出。

以上、重要と思われる部分のみを紹介しました。

特に4号機の冷却プールの使用済み燃料棒については以前より謎が多く、多くの人々が指摘していました。昨年、4号機冷却プールの使用済み燃料棒を全て搬出完了との報道がありましたが、事故発生時点で100%大気中に放出されていたのであれば、いったい何を搬出したのでしょうか?いろいろな謎が出てきます。

あの事故の1週間後には、このように詳しいメルトダウンの状況がすでに分かっていたのです。

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いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2016年1月22日号)より一部抜粋
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