コロナ禍にあって、現金の決済割合が過去最低になったと報じられた。この傾向はこれからも継続すると思われる。ただし、劇的に変化することは考えづらいか。（『牛さん熊さんの本日の債券』久保田博幸）
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キャッシュレスは加速
コロナ禍にあって、現金の決済割合が過去最低になったと報じられた。
日銀に事務局を置く金融広報中央委員会は去年8月から9月にかけて「家計の金融行動に関する世論調査」を行い、2人以上の世帯、2052世帯から回答を得ました。
それによりますと、買い物など日常的な支払いの主な決済手段を複数回答で尋ねたところ、1000円以下の決済で、現金の割合は前の年（2019年）の84％から70.8％に低下した一方、クレジットカードは9.1％から14.1％に、電子マネーは18.5％から29.6％にそれぞれ上昇しました。
出典：家計の決済手段 クレジットカードと電子マネーの割合 過去最高 | 新型コロナウイルス – NHKニュース（2021年2月8日配信）
1万円を超え5万円以下の決済でも、現金の割合は前の年の48.5%から33.9%に低下した一方、クレジットカードは58.5%から65.1%に、電子マネーは3.4%から6.4%にそれぞれ上昇した。
いずれも比較可能な2007年以降で決済手段としての現金の割合は過去最低に、クレジットカードと電子マネーの割合はともに過去最高となったそうである（8日付NHK）。
※参考：家計の金融行動に関する世論調査 – 金融広報中央委員会
ポイント還元制度が後押しか
これにはいくつかの要因が働いていたと思われる。
そのひとつは、消費税率の引き上げに伴うポイント還元制度であり、これがキャッシュレス化を後押しするきっかけとなったとみられる。
スマホ決済業者が多数出てきており、CMなども積極的に行い、さらに取扱店も拡大したことも要因のひとつであっと思われる。
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