きょうの日経平均株価は米株先物安を受けて大幅続落、前日比461安の2万8,147円となった。一時2万8,000円を割れる場面もあったが、ここからどんな展開を見せるのか。NASDAQ指数は続落で割安感が出たとの声も聞かれるが、下がってもPER30倍の超割高との指摘もある。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)
※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2021年5月12日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。
下げても超割高な米国株
昨日も米国株は大幅安となった。しかしドルの長期金利が思ったほども上がらなかったことで、次第に市場に落ち着きが取り戻され、米国株の下支えとなった。
ナスダック指数などはほぼ当日の下げ分を取り返すことに成功している。しかしナスダック指数は続落して割安感が出てきたというが、そもそも下がってきたところでのPERがやっと30倍割れである。

NASDAQ 日足(SBI証券提供)

NASDAQ 月足(SBI証券提供)
それは確かに35倍とかに比べれば安いのは安い。しかし株価のPERというのは歴史的にも15倍を中心に上下しているものだということを認めれば、依然として超がつくほどの割高なのである。
危うい株価、このまま下がるか?
悪材料が出てもそれを凌駕するような期待、しかも悪いとそれだけ金融緩和が続くというの質の悪い期待まで混じったかたちで株価は釣り上がってきた。
昨日のFED要人達も相次いで、またインフレは一時的でテーパリングも時期尚早だし辛抱強くが繰り返された。どこまでこうしたトークによる神通力が効くのかはわからない。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

日経平均株価 月足(SBI証券提供)
ただ現実よりも理想だけを見て行動しているようにも見えて、なんだか危ない。
※本記事は有料メルマガ『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』2021年5月12日号の一部抜粋です。平日毎日発行中のメルマガをリアルタイムで受信したい方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2021年5月12日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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