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海外投資家も注目“メタバース”で大躍進する日本企業4社とは?キーワードは「総合力」と企業間の「連携」=田嶋智太郎

注目企業その2:パナソニック<6752>

パナソニックは、2018年4月に完全子会社化したシフトールを通じて、メタバース向けのVR機器3製品を今年の夏までに発売すると、今回のCESで発表しました。

眼鏡型のVRヘッドセット「メガーヌエックス」は、今春中に一般販売。画面には有機ELパネルを小型化した「マイクロ有機EL」を採用し、5K相当の高精細な映像を映し出します。

また、今春に発売する「ペブルフィール」(販売予定価格は2万円前後)は、手のひらサイズの冷熱装置で、同装置を付けた専用シャツを着ると、首元が熱くなったり冷たくなったりし、仮想空間での体験を現実により近づけられるそうです。

さらに、口に装着すると音漏れを少なくできるマイク「ミュートーク」は、メタバース内で会話を楽しんだり、テレビ会議をし始める際に、自分の声が外に響くことを防ぎます。

CESでは、同社が21年5月から国内で予約販売を始めたVR向けセンサー「ハリトラックス」(2万7,900円)を今春、米国でも発売すると発表しました。同装置は体の下半身に装着して動きを読み取るセンサーで、VR上のアバターの動きと連動させられる。これまで読み取りが難しかった股下の動きまで捕捉できる点が愛好家に受け、生産が追いつかない人気となっています。

22年3月期の連結純利益(国際会計基準)が、前期比45%増の2,400億円になる見通しであると発表。電子部品が堅調に推移するうえ、米ソフトウエア大手の完全子会社化に伴って、既存持ち分の再評価益も計上します。

パナソニック<6752> 日足(SBI証券提供)

パナソニック<6752> 日足(SBI証券提供)

収益全体をけん引するのは電子部品や車載電池です。電子部品は通信基地局など通信分野や工場向けが伸長し、固定費抑制効果も発言しています。なお、テスラに供給する車載電池事業も販売増加で収益が改善しています。

Next: カメラで撮影した人物を3次元で仮想空間に再現?キヤノンの先見性

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