まずは金融機関に相談すること
ここまで解説したように、住宅ローンを滞納してしまうと、競売に至ってしまうまでには、約半年しか猶予はありません。
もしも返済が苦しくなりそうだとわかった場合、早めに手を打てば、打開策はあります。
まず、住宅ローンを借りている金融機関に相談することです。例えば、返済期間を延ばして毎月の返済額を減らすことを相談してみましょう。
他にもコロナ禍でボーナスが減給になっているようでしたら、ボーナス返済を減額する相談をしてください。
ただし、月々の返済額は増加してしまいますので、返済期間の延長も同時に申請する必要があります。また、一時的に返済が困難な場合は、一定期間の返済を減額するという相談も可能です。
金融機関と不動産会社には同時に相談を
また、リバースモーゲージに借り換えができるケースもあります。リバースモーゲージとは、マイホームを担保にして、お金を借りる方法です。契約者が生存している間は利息のみの返済となります。そのため住宅ローンをリバースモーゲージに借り換えできれば、住宅ローン返済負担を大幅に軽減できます。
ただし、すべての方が利用できるわけではありません。リバースモーゲージは、金融機関によりますが年齢制限があります。55歳もしくは60歳以上になっているケースが多いのです。
またリバースモーゲージで借りられる金額は、担保不動産の評価額の50%程度が融資の上限となっていて、担保評価額以上の住宅ローンの残高がある場合は、借り換えが難しいのです。
金融機関に相談しても厳しい場合は、マイホームを手放す方向も考えてみましょう。
滞納を重ねると任意売却か競売という選択肢しか取れなくなります。早い段階で不動産会社に相談をしましょう。通常の方法で売却して、住宅ローンが返済できるのならば、その方が良いからです。
金融機関に相談するのと同時に、不動産会社にも相談しましょう。
『教育貧困にならないために』(2022年2月24日・25日・26日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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