「高インフレの終了にはほど遠い」米国高官の発言
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は約40年ぶりの高インフレとの闘いはほぼ完了の状況から「ほど遠い」とコメントした。
ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が中銀目標の達成には「長い道のりがある」との認識を示した。
セントルイス連銀のブラード総裁は2日、FRBが米経済にリセッション(景気後退)を引き起こさずに高インフレを抑制できるとの認識を示していた。「政策金利の急速な引き上げと量的引き締めの開始で対応している」とも説明した。
クリーブランド連銀のメスター総裁は、インフレの制御が「健全な経済の基本部分」であるため、米金融当局はそれにコミットしていると述べた。
これにより米長期金利の2.5%割れはひとまず回避され、2.5%近辺がいったんボトムとして認識されていた。そこから米10年債利回りは徐々に上昇に転じていた。これによるチャートを意識した米債売りも入りやすかった面もある。
また、10日と11日には原油先物が買われており、これによる物価への影響も意識された可能性がある。
※『牛さん熊さんの本日の債券』は、毎営業日の朝と夕方に発行いたします。また、昼にコラムの配信も行ないます。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『牛さん熊さんの本日の債券』2022年8月15日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
牛さん熊さんの本日の債券
[月額1,100円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日(祝祭日・年末年始を除く)]
金融サイトの草分け的な存在となっている「債券ディーリングルーム」の人気コンテンツ、「牛さん熊さんの本日の債券」がメルマガとなりました。毎営業日の朝と引け後に、当日の債券市場を中心とした金融市場の動きを会話形式にてお伝えします。さらっと読めて、しっかりわかるとの評判をいただいている「牛さん熊さんの本日の債券」をこの機会にぜひ御購読いただければと思います。