イトーキ<7972>
オフィス家具大手でオカムラ、コクヨに次ぐ。オフィス家具や内装・建材、家庭用家具を製造・販売するワークプレイス事業が中核。ほかに、収納棚、オフィスセキュリティ設備、物流設備機器、商業設備機器などを扱う設備機器・パブリック事業+什器レンタルやソフト開発などのIT・シェアリング事業を手掛ける。
今年2月には、オフィスの稼働データやオフィスワーカーの活動データを分析し、稼働後のリニューアルの成功確率を上げ、オフィスの効果を最大化するオフィスデータ分析サービス「Data Trekking(トレッキング)」をリリース。オフィス移転やリニューアル需要旺盛。オフィス家具伸びる。設備機器・公共施設向けも堅調に推移している。
24年12月期は、売上高が前期比3.4%増の1,375億円、営業利益は同17.3%増の100億円、純利益は同18.5%増の70億円(過去最高)を見込んでいるが、すでに1Q時の進捗率が営業利益で60.3%、純利益で58.5%に達しており、いずれ上方修正されることは必至と見られる。

イトーキ<7972> 日足(SBI証券提供)
1Q発表時に通期予想を上方修正がなされなかったことで株価はいったん下押しているが、むしろここは買いのチャンス到来と見ていいものと思われる。現状、配当利回りは3.3%。
内田洋行<8057>
オフィス家具およびICT(情報通信技術)システム・機器を扱う専門商社。足元は、インボイス(適格請求書)制度が始まり、企業向け業務システムの改修案件は好調。小中学校の児童生徒に端末を貸与する政府の「GIGAスクール構想」を追い風にタブレット端末販売も伸びている。
オフィスへの出社率が高まり、会議室運用支援サービスも好調。
24年7月期は、売上高が前期比3.4%増の2,550億円、営業利益は同1.1%増の86億円、純利益は同5.8%減の60億円(過去最高)を見込む。3月の2Q発表時、期待されていた通期業績の上方修正がなく、失望売りを招いた。目下の株価は目先的な底練りの展開を続けるが、じきに来期(25年7月期)の増益を見越して再び強気に転じてゆくのではないかと期待される。

内田洋行<8057> 日足(SBI証券提供)
週足のMACDはいったんマイナス圏に沈むも、足元でシグナルラインを上抜けてきている。