ソシオネクストの株価はなぜ下落している?業績推移を確認
現在ソシオネクストの株価を見ると、2024年4月から大きく下落しています。

ソシオネクストの株価下落の原因は、業績悪化です。
ここでは、ソシオネクストの業績推移についてみていきましょう。
<ソシオネクストの業績推移>

右側の営業利益を見ると、2024年1Qからみて直近では半減しています。
このように利益が半減したことから、株価も50%以上の下落となりました。
直近の売上高推移を見ると、2023年1Qのピークから落ち込んで来ています。
直近の売上が下がってしまった理由は2022年、2023年の半導体の特需が足元では剥落したためです。
2022年ごろは、コロナウイルスの影響によるパソコンやスマホなど通信事業の特需に対応するためデータセンターや通信設備の建設が盛んでした。
また自動車向けの半導体が、コロナ禍におけるサプライチェーンの混乱影響で供給が滞っていたため、先に部品を押さえておこうという買い占め的な需要もありました。
売上高が下がっているのは、それらの需要も落ち着いてしまい業績を維持できなかったことが原因です。
<ソシオネクストの売上比率>

ソシオネクストの売上比率は現時点で特に自動車向けが多いわけではなく、程よく分散されています。
右側のNRE売上高とは、受注した時点の初期開発費用のようなものです。
このNRE売上高に加算されたということは、今後量産される分が左側の売上高に増えていきます。
現在のNRE売上高をみると、自動車向けが特に多いです。
このことから、今後は自動車向けの売上が徐々に増加してくることがわかります。
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