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欧米為替見通し: ドル・円は戻りの鈍い値動きか、日米金融政策に思惑

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29日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りが鈍い値動きを予想する。日銀の追加利上げ期待も日本の財政悪化懸念は根強く、円買い抑制の見通し。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の来年の利下げ見通しでドルの戻りは限定的となりそうだ。

前週末の海外市場は年末休暇ムードが広がり、方向感を欠く展開。クリスマス休場明けでも市場参加者は限られ、取引は閑散。米10年債利回りに追随しドルの売り買いが交錯し、ユーロ・ドルは1.1790ドル台から1.1760ドル台に失速、ドル・円は156円20銭台から156円70銭台に浮上。週明け公表された日銀金融政策決定会合の主な意見はややタカ派的と受け止められ、利上げを見込んだ円買いでドルは一時156円付近に下げた。

この後の海外市場は、年内の主要イベント通過で手掛かり材料が乏しい。日銀の早期利上げへの期待感から円買いが強まり、主要通貨を下押しする可能性があろう。ただ、高市政権の積極財政方針による財政悪化懸念が円売りを誘い、円の上昇は限定的とみられる。一方、米トランプ政権はFRB議長人事でハト派的な候補者を起用する方針とみられ、来年の利下げに思惑が広がりやすい。そのため、米長期金利が軟化すればドルの戻りを抑えるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・11月住宅販売仮契約(予想:前月比1.0%、10月:+1.9%)

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