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急成長「Claude」に投資家はどう乗っかる?未上場アンソロピック関連銘柄と投資アイデア=石塚由奈

アンソロピック上場の予定は?

アンソロピックの企業価値は2026年3月現在で3,800億ドル程度に膨らんでいると伝わっています。同社は2025年12月に新規上場の準備に入ったと報じられており、早ければ2026年中にもIPO(新規株式公開)が実施される可能性があります。

そうなれば、アンソロピックの株を直接市場で買えるようになりますが、2026年3月時点では、まだアンソロピックに直接投資はできません。

<アンソロピックに間接的に投資する方法>

それでもアンソロピック(Claude)に投資をしたい場合にはまず、出資企業を通じて間接的に投資を行う方法が考えられます。

アンソロピックに出資を行っている上場企業としては、前述のようにアマゾン・ドット・コム(AMZN)やアルファベット(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)などがあります。

ただし、Claudeが人気になれば、アルファベットの株価は、同社が開発するGeminiのシェア低下の思惑から下落してしまうリスクもあります。ChatGPTを手掛けるOpenAIに大きく出資しているマイクロソフトやエヌビディアも同様です。

そのため、この方法ではアマゾン・ドット・コムがもっとも理にかなった投資先と言えるでしょう。とはいえ、アマゾン・ドット・コムのアンソロピックへの出資はAI戦略の1つという位置づけであり、やはりアンソロピックの評価の高まりが企業価値向上に直結するとは言い難い面があります。

<アンソロピック関連銘柄探しの難しさ>

ChatGPTを手掛けるOpenAIに投資するのであれば、多額の出資をしているソフトバンクグループ(9984)に投資を行う方法があります。Geminiに期待するのであれば、アルファベット(GOOG)を買うのが良いでしょう。

そうしたClaudeの評価の高まりが企業価値向上に直結する企業が無いのが、ファンにとっては悲しいところです。とはいえ、Claudeの普及過程で恩恵を受けるであろう関係の深い企業が全くないわけではありません。

そこでここからは日米のアンソロピック関連株を取り上げていきます。

アンソロピック(Claude)関連とされる米国株

まずは米国から、アンソロピックとの提携や出資関係を持つ上場企業をご紹介していきます。

<クラウドフレア(Cloudflare / NYSE: NET)>

クラウドフレア 日足 2025年3月10日~2026年3月7日 出典:TradingView

クラウドフレア 日足 2025年3月10日~2026年3月7日 出典:TradingView

クラウドフレアは、インターネットをより速く・安全にするためのインフラを世界中に提供している米国企業です。
ウェブサイトへの攻撃を防いだり、世界中のユーザーに素早くコンテンツを届けたりするために、世界中のインターネットトラフィックの一部が同社のネットワークを通過しています。

このクラウドフレアが、様々なサービスがClaudeと安全に連携する仕組みを手掛けています。

複数の大手SaaS(Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア)企業がClaudeとの連携でクラウドフレアと協力しており、これにより、ユーザーはアプリを直接操作することなく、Claudeとの会話を通じてこれらのサービスを利用できるようになっています。

<SKテレコム(SK Telecom / NYSE: SKM)>

SKテレコム 日足 2025年10月22日~2026年3月6日

SKテレコム 日足 2025年10月22日~2026年3月6日

SKテレコムは韓国最大の携帯電話会社で、5GやAI関連事業への転換を精力的に進めています。
日本でいえばNTTドコモに近い存在です。

同社は2023年8月にアンソロピックの資金調達ラウンドに参加しており、出資額は1億ドル(約150億円)とされます。
アンソロピックとの資本関係が改めて注目されたことで、同社株は2026年1月中旬以降に約1か月で60%超という大幅な上昇を記録しています。

厳密に言うと韓国株ですが、ADRを通して日本の証券会社の米国株口座から投資が可能です。

<データドッグ(Datadog / NASDAQ: DDOG)>

データドッグ 日足 2025年10月13日~2026年3月6日

データドッグ 日足 2025年10月13日~2026年3月6日

データドッグは、企業のITシステムの「健康状態」をリアルタイムで監視するためのソフトウェアを提供している米国企業です。システムがどこかで遅くなっていないか、エラーが起きていないかを常時チェックし、問題があればエンジニアにすぐ知らせる役割を果たしています。大量のAIモデルを常時稼働させているアンソロピックのような企業にとって、こうした監視ツールは欠かせない存在です。

データドッグは直近の決算において「主要なAIファンデーションモデル企業との、同社史上最大規模となる8桁(1000万ドル以上)の新規契約を獲得した」と発表。複数の市場関係者が、この契約相手がアンソロピックであると指摘しています。

アンソロピックがClaudeの開発・運用に使っていた複数の監視ツールをデータドッグのプラットフォームに一本化したとみられています。

アンソロピック(Claude)関連とされる日本株

Claudeがいくら便利だからと言って、知識のない企業が導入するに不具合やセキュリティへの懸念が大きいです。そのため、実際に導入が広がる過程では、既存のシステム開発会社やソフトウェアサービス企業が重要な役割を果たすと考えられます。

こうした企業は「Claudeに仕事を奪われるのではないか」との懸念から大きく売られる場面も見られました。しかし、実際にはClaudeの普及過程で重要な役割を果たし、収益を拡大させる余地があるのであれば、今後買い戻される期待が高いでしょう。

代表的な企業をご紹介します。

Next: Claude関連として注目される日本企業は?投資の注意点も

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