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ホルムズ海峡封鎖…海運株は買い?日本郵船・商船三井・川崎汽船の利益構造から考える投資戦略=元村浩之

なぜ業績が下がっても株価は下がらないのか

興味深いことに、今期の経常利益がこれほど大きく下がっているにもかかわらず、大手3社の株価は2025年から2026年にかけて「高止まり」しており、むしろ上昇している局面すらあります。
この不可解な現象には3つの理由が考えられます。

第一に、地政学リスクの「常態化」です。
世界中で物流の目詰まりが起きやすい状況が続くことで、運賃が高止まりしやすくなっているという期待が株価を支えています。

第二に「円安の恩恵」です。
海運の運賃はドル建てでやり取りされるため、1ドル150〜160円という円安水準は、円換算した際の利益を大きく膨らませます。

そして第三に、構造改革による「赤字に転落しにくい体質」への変貌です。
共同出資会社ONEの設立により、かつてのような消耗戦的な値下げ競争が回避され、世界市場で戦える収益基盤が整ったことが、長期的な安心感を生んでいます。

個人投資家が持つべき「俯瞰的な視点」

今回のホルムズ海峡の封鎖が数日で収まるのか、あるいは数ヶ月続くのかという不確実性は非常に高いものです。
もし早期に解決すれば、期待は「肩透かし」に終わる可能性もありますが、現在の株価を下支えする条件自体は整っているように見受けられます。

個人投資家が海運株に向き合う際は、目先のニュースの一喜一憂するのではなく、船の需給バランスや各社の利益構造といった「土台」を理解しておくことが、冷静な判断を下すための鍵となります。


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image by:miss.cabul / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2026年3月10日号)より※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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