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相模ゴム工業—3Q営業利益が大幅改善、ヘルスケア事業の高付加価値化と不採算事業の整理が奏功

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相模ゴム工業<5194>は2月13日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.3%増の45.10億円、営業利益が同1,177.0%増の1.94億円、経常利益が同71.1%減の1.49億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.29億円(前年同期は3.19億円の利益)となった。

ヘルスケア事業の売上高は前年同期比7.6%増の35.73億円、セグメント利益は同21.9%増の6.24億円となった。前期にマレーシアで発生した天然ガスパイプライン事故による生産停止影響から完全に正常化し、在庫レベルも通常水準へ回復している。主力であるポリウレタン製コンドームでは、引き合いが強く収益性も高い「サガミオリジナル0.01」へのシフトを推進し、数量ベースの構成比は前期の30%から約45%へと大幅に向上した。販売面では、2025年6月より中国でも境ECを開始しており、初動は非常に順調な推移を見せている。また、従来は人海戦術であった品質チェック工程に光学検査やAIを段階的に導入することで、過剰な品質担保コストの抑制を図り、収益性のさらなる改善に繋げている。

プラスチック製品事業の売上高は前年同期比7.7%減の8.92億円、営業損失は0.21億円(前年同期は0.52億円の損失)となった。高止まりする原料費への対策として、同一規格の製品をまとめて生産するなどの工程改善を実施し、歩留まりの向上によるコスト低減を推進した。不採算事業の整理については、年間約4,000万円の赤字要因となっていた介護事業の譲渡・閉鎖を第3四半期までに完了しており、来期以降の全社的な利益押し上げ効果が期待される。海外プロモーションにおいては、東アジアを中心に現地の代理店との連携を通じて、日本人スタッフによるSNSマーケティングやOOH広告を強化しており、強い手応えを得ている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.2%増の61.00億円、営業利益が2.40億円、経常利益が同73.2%減の1.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同87.3%減の0.50億円とする期初計画を据え置いている。営業利益の進捗率は80.8%と順調に推移しており、経常利益は既に通期予想を超過した。新たに就任した代表取締役社長のもと、若い感性を活かした経営体制への刷新を進めており、海外取引先への円建て取引背景とした価格改定の検討や、還元方針のあり方の検討を含む資本コストを意識した経営により、さらなる企業価値向上を目指す方針である。

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